20101024
でじたけ流 教育論第533回

男と女と子供と大人-でじたけ digitake.com


息子は母親に似て、娘は父親に似る。
やっぱりこれは歴然としてあるな。

自分の兄弟を見ていてもそう感じるし、
自分の子供たちを見ても再確認してしまう。

時間があると絵を描いているのは娘だし、
父親と「日曜美術館」を飽きずに
最後まで見るのも中2の娘しかいない。

おまけに最近は、
父親の晩酌の缶チューハイを盗み呑みしてる。

高2の息子はというと…
絵を描くなんてことはハナっから捨ててる。
美術で宿題があれば妹に頼む始末。

ただし…
女は生まれながらにして女だけど、
男は鍛えられないと男にはなれない。

だから、男の場合には
過ごしてきた環境によって
育ち上がった姿勢は女より大きく異なる
…と思う。

本能で生きられるというのは女の強さだよ。
そうじゃないと子供を産み、育てることは難しい。

男は案外ロマンチストである反面、
裏を返せば幼稚で現実的でない。

それでも社会においては、
まだまだ男の方が矢面に立たされる場面も多く、
嫌でも現実を突きつけられることが少なくない。
そうして男は鍛えられてゆくものだ。

生まれつきなんてものはアテにはならない。
いくら絵に興味をもっても
何の訓練もなしに、いきなり絵が描ける者はいない。
繰り返し繰り返し書いているうちに、
ようやく形になってくるもの。

生まれつきのものがあるとすれば、
繰り返しを何回まで楽しめるか…ということだろう。

2〜3回で嫌になってしまう気質なのか、
それとも20〜30回までは平気なのか…
それでも人に見てもらえるようになったり、
ましてや職業にしようと考えるなら、
200〜300万回描いたくらいじゃダメだろう。

たとえ好きでも好きなだけじゃ食えない。
むしろ好きな方が
嫌いになるまでやるのは辛いかもしれない。

こういう話になると男女は関係なくなっちゃうけど、
他人に認められるためには好き程度じゃ無理。

認められないと生活の場がなくなっちゃうんだから、
自分の能力不足を
向いてないなんて言い換えてたら
…自立した大人にはなれないよ、な。


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