20100606
でじたけ流 教育論第514回

教育的視線でじたけ digitake.com


都内での会議を終えて、
事務所に戻るべく、
夕方地元の駅を降りると…
ちょうど買い物時と見えて、
幼い子供連れの主婦をよく目にする。

何故、そこに注目してしまうのかといえば、
たいてい子供が大泣きしているから。

おそらくは…
帰途につこうというのに、
子供が店先から離れず、
終いに叱られて、
目を吊り上げている母親の後を
トボトボ付いて歩いている…という感じ。

よくある光景だし、
我が家でも似たようなことは何度もあったけど、
…何か違和感を感じてしまうだよ。

つい最近…
子供への怒り〜80%が八つ当たり
…というようなアンケート結果を目にしたからか?!

この不景気でダンナの給料も
上がらないどころか下がる一方。
それなのに呑んだくれては、
家に帰ると好き勝手なことばかり言ってる。

そんなダンナと
右も左もわからない子供の面倒を見るのは
確かにストレスのたまることだろう。

…しかし、それが、
自分より弱い立場の者に対して
爆発するようなことがあったのでは
…やっぱり自分も母親として、
まだまだアマチュアってことじゃないか?

同じようなことをクドクド言いながら、
サッサと進んでいってしまう母親。
ヒクヒクしながら泣いている子供に
親が言っていることは何も聞こえちゃいないよな。

おそらく子供に残る印象は…
自分が悪いことをしたのが問題ではなく、
母親の機嫌を損ねたのが問題だということだろう。

こんな光景も見た。

若いお父さんが、
泣いている息子の傍らに腰をかがめ何か言っている。
「今の問題点の第一は…」
…と、理論的な説明を試みている。

こちらもヒクヒクした子供に
説明が十分に伝わっているとは思えなかったけれど…
少なくとも、ちゃんと立ち止まり、
子供の目線で話している姿には好感が持てた。

しゃがんでいたのに、見上げたものだったよ、なかなか。


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