20090927
でじたけ流 教育論

第478回

諺合戦-digitake.com


高1の長男、小4の次男と
男3人で風呂に入る。

この間までは風呂の中で
次男相手に計算問題を出し、その計算式を長男が解説。
答えが出るまで、
湯船から出ちゃいけないゲーム…をしていたのだが、
おかげで(?)次男の計算が早くなったので、
今度は長男と次男の「諺対決」にしてみた。

お互い知ってる諺を言い合い、
相手がその意味を説明できなければ負け。

余裕で望んだ長男だが…
結果はなんと次男の完全勝利だった。

ようするに読書量の差なんだな。

上の2人が遅くまで外に出てることが多くなると、
手持ちぶさたの次男は、よく本を読んでる。

たまたま諺に関する本もあったみたいで、
ほぼ丸暗記をしているから、
説明の仕方が書いてある通りの的確なものだった。

諺によっては、例えば…
「論より証拠」といえば「百聞は一見にしかず」
といった具合に、似たような諺まで補足してくる。

これには、なんとなく覚えていたつもりの長男もタジタジ。

普段、日本語で話しているからと言って、
正しい日本語を外国人に教えられるかといえば、
それはまったく次元の違う話だろう。

そもそも言葉なんてものは、
学校で国語の授業で習う前に覚えたものだから、ね。

かといって、「なんとなく」知っていることが
他人に説明できるレベルになっているかどうかはわからない。

きちんと説明できないことは、
つまり「うろ覚え」で、
本人でさえ本当にわかっているのかどうかは疑問だ。

「うる覚え」じゃなくて「うろ覚え」が正しいことも
…実は曖昧だったりして、ね。

やがて仕事に就くと、
こうした「うろ覚え」が決定的な失敗に結びつくことも多い。

かといって、
すべてを完璧にマスターすることも不可能に近いが、
疑問に思った時に確認して解決する癖や…
どうすれば確認できるのかを知っていれば、
失敗は最小限に留められるし、
「失敗は成功の元」ということになれる。

大学院クラスの専門教育ならいざ知らず、
結局、普通の学校で教えているのは
本で言えば、目次程度のこと。
勉強の仕方を覚えるのが精一杯で、
勉強そのものは、その後、自分でやるしかないと思う。

振り返れば私自身、
学校の勉強も大嫌いで、たいした読書もしないまま、
大人と呼ばれる年になってしまった。

このままでは、ろくな話もできないと、
荒行のつもりで毎日偉人のエピソードを
第三者が呼んでもわかるように書き始めたのは
30代の半ばになってから。

「鳶が鷹を生む」なんてことは、まずないからなぁ。
「蛙の子は蛙」だという現実を考えれば、
親が成長しない限り、
まともな躾や子育てなんてできないよ、な。

そして、荒行は続く…。


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