20090823
でじたけ流 教育論

第473回

踊り子再生計画


今年も何とか海に行けた。
お気に入りの浜辺まではちょっと距離があるが、
足を伸ばすだけの甲斐はある場所。

子供たちも
外海の波との戯れを楽しみにしていた。

帰りがけに水着のまま向かう、
安い町営の温泉も楽しみ。
大人1人300円だから、
海の家でシャワーを浴びることを考えたら、
同じ値段で温泉に入れる方がいい。

ここ数年…毎年このパターン。

あと何年、こうして家族揃って来られるだろう
…と、カミさんがふと呟く。

そして…車に乗り込むと、
もうみんなぐったりして寝込んでしまう。

お盆の真っ最中だったので、
普段は空いている田舎道も
途中からピタリと動かなくなってしまった。

眠気と戦いながらハンドルを握る私は、
子供たちが大きくなって、
運転を代われる要員が増えてくれることを期待する。

観光地での食事はどこも高い。

一食くらいは地元のうまい店に入りたいと思うが、
5人家族での出費も馬鹿にならないし、
子供たちは暗くなるまで遊ぶので、
気がついた時には腹減りの限界にきている。

そこで手っ取り早いのはコンビニ弁当…だが、
どこでも買える種類の弁当を買うのも味気ないので、
せめて地場のスーパーで買おう、ということになる。

おおかたの弁当は
コンビニにあるようなものと変わり映えしないのだが、
たまたま駅弁特集みたいなのをやっていた。

そこで買った駅弁は、つくづく旨かった。

コンビニの弁当は、
その場で温めてもらうことが前提だけど、
駅弁はそういうわけにいかない。

だから、冷たくなっても
美味しく食べられる工夫がしてあるんだな。

食材はもちろん…
コンビニのプラスチック容器とは違う、
あの木の箱がいいんだよ、きっと。
何せ冷たいのに、米が旨い。

ハンバーグにつられて、
コンビニ風の弁当を買った子供たちに
その話をすると…
次々と「ひと口ちょうだい」攻撃にあう。

駅弁は、また包み紙がいい。

コンビニの「○○弁当」なんていう
シールを眺めても話は弾まないが、
駅弁の包み紙に描かれているイラストは
食事中の会話を弾ませてくれる。

この女の人はいったい、いくつなんだろう?
伊豆の踊り子に違いないけど、ちょっと老けてない?
伊豆の踊り子って何歳くらいだっけ?
どうして、この女の人は老けて見えるんだろう?

確かに…
描かれている女性は
幼い踊り子というより、飲み屋の女将に見える。

首が太くてシッカリし過ぎてる。
と、いうより頭が小さくて
プロポーションが良すぎ…。
そもそも幼さは…バランスの悪さである。

そこで…
持つ返った包み紙をスキャニングして、
Photoshopを使ってCG加工してみる。

まず、頭を大きくしてみると…

でも、まだ何かヘン。
そうだ顔のパーツが大き過ぎるんだ。
顔のパーツを小さくして、ややおでこを広げてみる。
かないい感じにはなってきたが、
眉もキツイので、ちょっと下げてみた。

これが正しい伊豆の踊り子じゃないか?

まぁ、好みの問題かもしれないけど、
少なくとも30代から10代には若返ったろう。

せっかく便利な道具があるんだから、
子供には理屈じゃなく見せて納得させないと、ね。

しかし…
こんなことにばかり時間をつかってないで、
便利な道具をフル活用してシッカリ稼がないと…なぁ。


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