20090329
でじたけ流 教育論

第452回

少年自体の消費期限


うちの子供たちの成長を見るにつけ、
また自分の子供時代を振り返ってみても、
子供が子供らしいのは、
せいぜい15歳まで…と考えていた。

長男が中学を卒業し、
その実感はさらに強まった感じがする。

子供らしくはないが、
もちろん大人らしくもない。
そういう変革期がある。

変革や改革が実を結ぶためには、
日々の訓練のほかにもうひとつ
大切なことがある。

それは…具体的な目標を設定すること。

目標の時期までに
目標にしたことがクリアできるかできないか。
そう考えられれば一番いいんだけれど、
実際には具体的に目標すら、
なかなか掲げられるものではないこともわかるし、
自分だって目標通りに生きてみられたわけじゃない。

だけど生きてみて感じるのは…
たとえ、目標がクリアできなくても
次に進まなければならないのが
年をとるということで…
目標とは少し意味合いが異なるかもしれないが、
締め切り、あるいは消費期限というものは
常に心にとめておかなければならないということ。

そこで我が家では長男に対し、
これまで通り家で過ごせる期間を
「あと3年」と提示した。

むろん、高校を卒業して、
どこの大学に行くのか、
あるいは働くのか…それは現時点ではわからない。

しかし、少なくとも家を出て独り暮らしをすること。
それが前提だ。

そこで最近では、兄弟げんかなどしていると
「あと3年しかないんだから仲良くしろ」
…と注意する。

実際、兄弟が犬ころのように
じゃれ合っていられる期間など
人生のうちでは、ほんのわずかな期間だろう。

豊かに生きるための精進は
死ぬまで続くわけだけど…
だからといって
同じことを同じ場所で
繰り返してはいられないのが現実の厳しさ。

大人になりたい、とかなりたくないなんて
選べるものじゃない。
年をとりたくないといっても、とっちゃうんだから、ね。


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