20090111
でじたけ流 教育論

第441回

家宝がやって来た


隣家に住む私の親父が、
孫たちに・・・と言って
大きな段ボールを抱えてきた。

あまりの大きさに、
また腰を痛めては、と駆け寄るカミさん。
・・・しかし、段ボールは
何も入っていないかの如く軽かった。

開くと、そこには
巨大なスズメバチの巣が!

東北の知人が旧家から採った巣を
送ってもらったものだそうだ。

触ってみると意外ともろい。
ちょっと力を加えると
ボロボロと崩れそうな感じ。

そこで親父は・・・
知人だけでなく、
仕事で付き合いのある
運送会社にも手をまわして、
絶対に傷つけずに運んでもらうよう
念を押して頼んだ、らしい。

すべては孫たちを驚かせたい一心。

ご期待に応えて
3人の孫たちは歓喜の声を上げた。

・・・が、次なる問題は、
はたしてこのスズメバチの巣を
何処に置くか・・・だ。

そこで私が名案を思いつく。

小学校の理科室に
標本として寄付してはどうか。

小学校なら目と鼻の先だし、
ほかの子供たちも見ることができる。

うちの子供たちも・・・
ちょっと先生や友達に
自慢したい気持ちもあってか、
即座に賛成してくれた。

ところが・・・
この案を娘がお爺ちゃんにこの話をすると、
お爺ちゃんの反応はやや微妙。

どうやら立派な人形ケースにでも入れて、
うちの何処かに飾りたい様子。

お爺ちゃんとしては・・・
見ず知らずの子供より、
孫のそのまた子供にも見せたい感じ、かな。

そして今なおスズメバチの巣は
段ボールに入ったまま我が家のリビングに。

スズメバチの巣用の人形ケースなんて
・・・誰が探すんだよ?
・・・やっぱり、私か?



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