20081109
でじたけ流 教育論

第432回

はじめての0点


中3の長男は、
かなり受験勉強モードに入っていて、
それなりに勉強もしているようだし、
休みの日には
高校見学に行ったりしている。

ただ、ともすると
受験勉強をする連中にありがちな、
「勉強のためだから仕方がない」
・・・という言い訳もチラホラ。

勉強してたから帰りが遅い、とか。
勉強してたから、
メシの時間になかなか降りてこない、とか。
勉強してたから夜更かしした、とか、ね。

受験勉強なんて自分のためにやるもの。

少なくとも私は、
そうした言い訳は一切受け付けないし、
義務教育は中学までだから、
そんなに勉強が大変で、
まともな生活ができないというのなら
受験などせずに働けばいい・・・と言い切っている。

カミさんがパートで
早朝から出かけてしまった朝。

子供たちは自分たちで起きて朝食をとり、
自分で時計を見て、出かけなければならない。

私は起きていても
小学生の下2人までしか声をかけない。

その日・・・
いつもはどうにか
ギリギリで起きてくる長男が、
9時過ぎても起きてこなかった。

このままにしておいたらどうなるか・・・
思い知らせてやろうと放っておいたら、
なんと担任の先生から電話がかかってきてしまった。

なんと、その日はテストだったらしい。
まぁ、仕方ないね。本人のせいだから。

せっかく勉強していても、
テストに間に合わないようなやり方をしていては、
・・・まったく意味がない。

そのことを本番の受験の前に
思い知ってもらう必要もあった。

ようやく起きてきた長男は、
当然あわてて家を出たが・・・
「本番の受験じゃないから大丈夫」などと
自己を正当化。

むろん私も黙っちゃいない。
こう言って送り出してやった。

「仕事のうえでは、
 なまじ中途半端にできる奴より、
 遅刻をしない奴の方が何倍も信用されるもんだ」

人に信用されない者は、
どんなにいい学校を出ても
いい仕事にありつけるわけがない。

そんな大事に至る前に・・・
失敗を経験させるのも教育だと思う。



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