2001年4月13日の発刊に先駆け・・・
先日、待望の完成本が出版社から送られてきた。
「感動」・・・するはずだったんだけど、正直言って思ったほどの感動はない。
と、言うのも中味は再三校正しているし・・・
カバーは何度も検討用に出力していたので・・・「あ、予定通りになってる」という感じ。
最も、ここが「ゴール」ではなく「スタート」。
ようやく「一人歩き」するモノができたことで・・・これからが勝負だ。
今回のこの「教育論」も40回目。
本にまとめた内容の倍にはなるわけだから・・・うまく行けば、第二弾も出せる。
「一人歩き」・・・と言えば、1歳半になる次男の動きが激しさを増している。
とにかくチョコチョコ、ペタペタ・・・
広くもない部屋の中をひたすら行ったり来たりしている。
ドアのノブにも手が届くようになったので・・・
目を離していると、勝手に隣の部屋へ移動。
「どこ行った?」と探しまわると・・・本棚に、はさまっていたりして。
小さな子供っていうのは・・・
大人の常識では考えられないように狭い場所にもスッポリ入っちゃうからね。
「まさか」と思う範囲の広さが・・・親の視点をどこまで持ってるか、ってことだよね。
また、移動が速いこと、速いこと・・・。
でも、よく見てみると、この速さには理由がある。
赤ん坊の足は、すごく小さい。
その手足、頭のバランスはサザエさん一家のようだと前にも書いたけど・・・
間もなく小学校2年になる長男を見ると、足もだいぶ大きくなっていて・・・
もう、どこから見ても「赤ん坊」ではなく「子供」といった感じ。
それに比べて次男の足の裏を見ていると・・・
よく、この小さな足で立っていられるな、と思うほど赤ん坊の足の面積は狭い。
それでいて頭は大きいから・・・当然、バランスが悪い。
だから、よく転ぶんだけど・・・
転ばないようにするには、グラッと頭が傾いた方法に足を出してフンばるしかない。
どこか行きたい方向があると、まず頭から進んで行く。
で、倒れる寸前に足を出す・・・この繰り返しだから、小走り状態になっちゃう。
少しでも足が遅れると・・・バッタリ。
つまり、倒れないように進むには・・・足を必死に動かすしか方法はないんだな。
同じような現象は、大人になってからもよく体験すること。
考えることは大切だけど・・・頭だけが進んでいるつもりでいても、やがて必ず倒れてしまう。
赤ん坊を冷静に見ていると・・・
動き方や学習の仕方が、実は大人になってもあたり変わっていないことに気づく。
大人と子供じゃ向かい合ってる課題は違うけど・・・
大人だから、やり方が正しくで、確実にできる・・・っていう根拠はどこにもない。
大人だって、赤ん坊だって・・・引力に逆らうことはできないんだし。
人間にとって頭って・・・地面から一番遠いところにある部分なんだよな。
さて・・・
そういうわけで本が手元に来たことを発表してしまった以上・・・
まずは、先般のお約束通り、タイトル・アンケートにご協力いただいた皆さんに発送しなくては。
「早く出さなきゃ」と思っているばかりじゃ・・・
いつまでたっても皆さんのお手元には届かないし、ね。