20070909
でじたけ流 教育論

第371回

暴風警報


9月6日金曜日未明、
大型の台風9号が関東に上陸した。

早朝には、すでに通過していたが
強い風と雨のために交通機関は一時麻痺。

前日の夜から
がっこうが休みになるんじゃないかと
ワクワクしていた子供たちの期待通り、
小中学校は臨時休校となった。

子供だけでなく、正直、大人も・・・
台風が来るというニュースを聞くと
内心ワクワクしてしまうのは何故だろう?

災害が起こるかもしれない
大変なコト・・・ないのに、ね。
まるでゴジラが迫ってくるような
どことなく非日常性を楽しんでいる感はある。

今・・・
小学校の緊急連絡網は
Eメールを使って行われている。

携帯やPCから
指定された子供のクラス用のアドレスに
空メールを送ると登録される仕組みだ。

金曜の朝・・・
休校になるか否かは
7時の時点で暴風警報が出されているかどうか
・・・によって決まることになっていた。

・・・が、ニュースを見ても
自分の地域に
何時にどういう警報が出されたかまでは、
なかなかつかむことができない。

気象庁のホームページを見れば、
わかることなんだけど、ね。

登校の時間になっても
警報の情報がつかめないまま、
連絡網のEメールも来ないので、
とりあえずカミさんが付き添って
カッパを着た子供たちは学校へ向かおうとした。

外は傘もまともにさせない状態だ。

すると近所の奥さんがすぐに
休みであることを教えてくれて、
一同玄関先からUターン。

その直後、
ようやくEメール連絡網が届いた。

子供たちは「やったー」と叫んで
早速遊びはじめたが・・・
忙しい朝、ふりまわされたカミさんは
・・・腑に落ちない様子。

うちは学校が見える場所にあるからまだいいが、
せっかくEメール連絡網があっても、
こんなに遅く届いたのでは
もっと遠い子供たちには間に合わないではないか。

確かにそれはその通りなのだが・・・

すぐさま学校から続報が届いた。

この連絡網システムを使っているサーバに
アクセスが集中したために
メールの遅延が起きていたらしい。

今や誰でも手軽にEメールを使うようになった。
とくに主婦の間では
携帯メールは日常的な連絡手段のひとつになっている。

・・・が、
Eメールにはまだ
電話やFAXのような確実性はない。

そのことは仕事のうえでも、よく実感する。
確実ではないことを前提に置かないと
思わぬトラブルに発展することさえある。

では、この朝・・・
親は何を基準にして
子供たちの登校を判断すればよかったのか?

気象庁のホームページか?
・・・いや、そうではないと私は思う。

親の目で判断する以外にない。
おもての様子を見て、危険性を判断するんだ。

たとえ暴風警報が出ていなかったとしても、
親が危険だと考えれば
子供たちは休ませるべきなんだ。

そんなことんなで情報にふりまわされた朝。

実は私が最も問題視したいことが、ほかにある。

何度も届いた学校からのEメールに、
その都度書かれていた言葉。

「本日の臨時休業について」

「休業」じゃなくて「休校」だろ。
先生がこの程度の言葉遣いも知らないようでは
・・・困るよ、まったく。



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