第366回 |
日曜日の朝食。
珍しく家族がそろう。 食卓にはホットケーキとサラダの牛乳。 小2の次男が「ホットケーキとって」と言うと、 小5の長女が手を伸ばした。 長女は他人に対して気は利くが・・・やることが雑。 あれこれいっぺんにやろうとして、 目の前が両腕が交差してしまい、 挙げ句・・・自分のカップの牛乳をまき散らすハメに。 母親の悲鳴とともに一同パニック。 隣に座る中2の長男が、あわてる妹をジッと見ている。 ・・・で、 「見てないで協力して拭きなさい」と怒られる。 お兄ちゃんが怒られているのを見て、 次男もあわてて雑巾を取りに走る。 よく・・・何か、 例えば麦茶のポットが出しっぱなしになっていたりして、 近くにいる誰かに「冷蔵庫にしまっておけ」と言うと 「自分が出したんじゃない」と、みんな不満を言う。 そんな時には・・・ 「じゃあ、俺も自分が 腹が減ってなきゃメシは買わないことにする」 ・・・と言うと、しぶしぶ動き出したりする。 自分のことだけやってりゃいいほど ・・・世の中は甘くない。 まず自分のことができるようになるのは先決だが、 折に触れてそれだけでないことは、わからせなければなるまい。 さて、食卓では・・・ みんなの協力により、ようやくこぼした牛乳が拭けた。 長女が新しい牛乳パックを出してきて、 次男の分と自分の分の牛乳をつぎ直す。 そういう時に、他人の分がつぐのが 長女のいいところだ。 そこで一旦誉められて、 また気を利かして牛乳をしまいに行こうとしたら・・・ 今度はつがれた牛乳を 立ったまま飲んでいた次男にぶつかり、 次男の牛乳が床にブチまわかるハメに・・・! おまけにすぐ近くに座っていた私もドバッとかぶった。 子育てとは・・・こういうことの繰り返し。 何かをやってあげることが子育てではなく、 やらせて、できるようにするのが子育てなんだ。 |