20070805
でじたけ流 教育論

第366回

牛乳二杯分の教訓


日曜日の朝食。
珍しく家族がそろう。

食卓にはホットケーキとサラダの牛乳。

小2の次男が「ホットケーキとって」と言うと、
小5の長女が手を伸ばした。

長女は他人に対して気は利くが・・・やることが雑。
あれこれいっぺんにやろうとして、
目の前が両腕が交差してしまい、
挙げ句・・・自分のカップの牛乳をまき散らすハメに。

母親の悲鳴とともに一同パニック。

隣に座る中2の長男が、あわてる妹をジッと見ている。
・・・で、
「見てないで協力して拭きなさい」と怒られる。

お兄ちゃんが怒られているのを見て、
次男もあわてて雑巾を取りに走る。

よく・・・何か、
例えば麦茶のポットが出しっぱなしになっていたりして、
近くにいる誰かに「冷蔵庫にしまっておけ」と言うと
「自分が出したんじゃない」と、みんな不満を言う。

そんな時には・・・
「じゃあ、俺も自分が
 腹が減ってなきゃメシは買わないことにする」
・・・と言うと、しぶしぶ動き出したりする。

自分のことだけやってりゃいいほど
・・・世の中は甘くない。
まず自分のことができるようになるのは先決だが、
折に触れてそれだけでないことは、わからせなければなるまい。

さて、食卓では・・・
みんなの協力により、ようやくこぼした牛乳が拭けた。

長女が新しい牛乳パックを出してきて、
次男の分と自分の分の牛乳をつぎ直す。

そういう時に、他人の分がつぐのが
長女のいいところだ。

そこで一旦誉められて、
また気を利かして牛乳をしまいに行こうとしたら・・・
今度はつがれた牛乳を
立ったまま飲んでいた次男にぶつかり、
次男の牛乳が床にブチまわかるハメに・・・!
おまけにすぐ近くに座っていた私もドバッとかぶった。

子育てとは・・・こういうことの繰り返し。

何かをやってあげることが子育てではなく、
やらせて、できるようにするのが子育てなんだ。


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