20070527
でじたけ流 教育論

第356回

余生は母校で


昨日の土曜日・・・
小学校の運動会があった。

秋は行事が目白押しなので
運動会は春にやることになったらしい、けど。

聞けば、あいかわらず
秋に運動会をやっているところも多いようで、
これはどうやら
ウチの子たちが通う小学校の事情みたいだ。

前日は大雨だったが、
日曜はイッキに気温が上昇は汗ばむほど。

ただ、朝はまだ
グランドがグチャグチャで
運動会の開始は1時間以上遅れて
午前10時過ぎとなった。

ここのところ睡眠不足の私に
天が味方してくれたようだ。

いっそ毎年10時開始にすればいいのに。

最近では・・・
こうした学校からの連絡は
登録しておいた携帯のメールに届く。
・・・さすがは21世紀。

うちは学校の目と鼻の先にあるので、
ギリギリに家を出る。

すると・・・
裏門の前にタムロしている連中がいる。

煙草を吸っている見学の父母たちだ。

かなりキャバい格好をした人もいて、
さながらコンビニの前でタムロする不良たちのよう。

しかし、こうした人たちも
れっきとした親・・・に違いない。

かくいう私も
スキンヘッドにサングラス、アロハ姿で、
おそらくカタギには見えないだろう。

しかし・・・
こうした一見近づきがたいスタイルが
実は運動会には必要だったりする。

今年も運動会はカメラ片手の親たちが
アイドル撮影会のように、ひしめき合ってる。

当然、私も必要に応じて
その集団の中に紛れ込んでいくわけだが・・・
ちょっと文句が言いづらい格好をしていることで、
むやみに押されることはない。

むろん・・・
強引に撮影場所を奪おう
・・・なんてことまではしないのだが、
向こうからどいてくれるのだから結構なことだ。

そんな「ちょい悪」どころか
「ごく悪」親父の喧噪をよそに、
見学するのに最もいいポジションは
テントが張られたゆったりスペースになっている。

近所のおじいちゃん、おばあちゃんのための席だ。

その席も何だか年々増えているように感じる。

高齢者が増えて、子供の数が減ったら・・・
そのうち、見学する年寄りの数の方が多い
・・・なんてことにならないだろうか?

そうしたら・・・
小学校に年寄りが見に来るのではなく、
老人ホームに子供たちが出張して運動会をやる
・・・方が楽、ということになるかも。

実はうちの子供たちが通っている小学校は
中学校も併設されていて規模がおおきい。

将来、子供の数が減った時に、
老人ホームに転換利用することを前提として作られた
・・・と聞いたことがある。

実際に今・・・
将来の老人ホームで子供たちが運動会をしているのだ。

この小中学校を出た子供たちが大人になって
リタイヤする頃には・・・
計画通り、この学校は老人ホームになっているとすると、
自分の卒業した学校で余生を過ごす者も出てくるだろう。

いったい・・・どんな気持ちなんだろう?
晩年になれば・・・
毎日が同窓会というのも悪くない、かもね。

現役であくせくと
新しいことに挑戦する必要がなくなった時なら、ね。


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