第29回 サンタになりたい |
クリスマスだね。
言うまでもなく日本のクリスマスっていうのは、キリストがウンヌンってコトよりも・・・ 子供からオトナまで、すっかり「プレゼント・デー」になっちゃってる。 小学1年の長男と、幼稚園年少の長女は、25日の朝を今か今かと待ち受けている。 1歳2ヶ月の次男は「おっ!」とか「ダー」とか言ってるだけ。 娘は、まだ完全にサンタクロースの存在を信じて疑わないんだけど・・・ ボチボチ、うちにいるよりオモテで友達と遊ぶ方が楽しくなってきた長男は「疑惑の眼差し」。 サンタクロースの存在とか・・・ 子供はどうやってできるかなんていう話題は・・・ 友達の間でバーッと話が広まって、ある日、突然子供が知るコトになるモンだよね。 中には、かなりデマも混ざってて・・・それで悩んじゃうヤツとかいたりして・・・ 私が中学くらいの時の話。 そろそろ下半身の方がフサフサしてきて・・・ 「あれはオトナになる前に、春先になるとゴソッと抜けて生え替わるモンだ」なんて話が飛び交った。 笑って済ませられるヤツがほとんどなんだけど、中には深刻な顔つきになるヤツとかもいて・・・ 生え替わる気配がないのに悩んで・・・自分で剃っちゃったヤツとかもいたな。 まぁ、だいたいそういうウワサの発信元は・・・私だったんだけどね。 小学1年の場合は、まだせいぜいサンタクロースだから、可愛いモンだ。 それも「実はプレゼントをくれるのは親なんじゃないか」という「疑惑」はあるものの・・・ まだ確証は持てず、まったく自信はない。 この間、長男が自分のほしいモノを私に直接言ってきた。 見ず知らずのサンタクロース・・・ しかも日本語も通じそうにない相手に自分が本当にほしいモノがわかるはずはない。 そんな考えから「サンタはいない」=「本当は親」と考えたようだ。 そこで私は、こんな話で切り返してやった。 「実はな。子供がいるうちには、サンタクロースからプレゼント用に銀行振り込みがあるんだよ」 「銀行振り込みって?」 あとは簡単な銀行の仕組みを解説・・・長男は妙に納得してた。 普通の家では、銀行と言うと「金を預ける」ところというイメージだが・・・ オヤジが商売をしているうちでは、私も小さい頃から、銀行は「金を借りるところ」という印象が強い。 何かにつけて「いかに金を借りたか」という話を聞かせられたからね。 そんな苦労はしないに越したコトはないかも知れないけれど・・・ 銀行は何も慈善事業をやっているワケじゃない・・・という現実は早くから知っていた。 そして、私の息子も、またひょんなコトからその一端を知るコトになった。 金のコトばかり考えずに生きていかれたら、どんなにいいかと思うけど・・・ 絶対に、そんなコトはあり得ない。 親になって・・・ プレゼントはもらうのも嬉しいけど、あげるのはもっと楽しいコトを知った。 サンタクロースでいられるためには・・・やっぱり、たくさん稼がないと、ね。 さて・・・ここで重大発表! ってほどのコトでもないんだけど。 詳しくは、イラストか【ココ】をクリックしてね! |
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