20051120
でじたけ流 教育論第278回

乗り換える人生


秋は学校行事が多い。

スポーツ大会や発表会的なもの、
そして最近は・・・
「授業参観」のことを
「公開授業」と呼ぶようらしい。

うちの小学校は目と鼻の先だから、
選挙の時もすごく楽。
自宅から投票箱の前まで
歩いて5分とかからない。

私は朝決まった電車に
乗らなければならないような
仕事はしていないから・・・
「公開授業」くらい覗くことは
できないこともないはずだが・・・
今は仕事がまたメチャクチャで
なかなかそうもいかない。

カミさんから「公開授業」の様子を聞いて
ちょっと面白い話があった。

クラスの中で
何かの「係」を決めるような
話し合いを子供たちがしていた。

わりと活発な意見が飛び交う中で
誰かが・・・

「その係は辞めたくなったら
 途中で変わってもいいんですか?」

・・・と言った。
最後にこんな例えを加えて。

「・・・会社みたいに」

聞いていた子供たちの方も

「いいんじゃないの。
 会社みたいに変わって」

・・・と口々に言っていたらしい。

つまり彼らにとって会社とは
一生働いて骨を埋めるところではなく、
場合によっては変わって当然のものなのだ。

気に入らなければ容易に変わる
・・・という発想は
まるでゲーム感覚で
一見危なっかしいようでもあるが、
見方をかえれば、ある意味すごく現実的で
時代にマッチした考え方だと思う。

会社が傾いてリストラとなった時、
真っ先に辞めていくのは
他でも生きていける能力のある人たち。

その会社の常識が通用する以外の場所では
生きていけないような非常識な人たちが
いつまでも居座っているのが・・・通例。

どんどん変わったっていい。

ただし・・・
変わる度に高いステージを目指すなら
かなりの能力がいるから・・・覚悟しな。


でじたけ流 教育論

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