20051106
でじたけ流 教育論第276回

孝行を強要する日


実はうちにはマッサージ機があるのだが、
本当に疲れてくると
マッサージ機のコンセントを入れて
そこに座り、
コントロールパネルを設定するのさえ
面倒くさくなってしまう。

少し余裕のある朝・・・とはいえ
私が目覚めるのは昼に近いが、
寝起きに余裕があって、
しかも子供たちがまわりにいる時には、
3人の子供たちを次々に呼んで肩叩きをさせる。

こんな情景・・・
少し前までは、遠い未来のような
感じがしていたのだが。

子供たちは、しぶしぶ遊ぶのを中断して
うつぶせになった私の肩から腰にかけてを
まるで太鼓でも叩くようにひっぱたきはじめる。

「あと何回?」
「・・・もう、ちょっと」
「回数決めてよ」
「じゃあ・・・6万3,000回」

・・・などと言いながら
次男、長女、長男と
小さい方から順番に叩かせる。

幼稚園年長組の次男は
まるで力だめしのように叩き、
強く叩けるようになったことをアピールし・・・

小学3年の長女は
ちょっとリズミカルに
肩叩きのテクニックが向上したことを
自慢しようとする。

そして、小学6年の長男は
文字通り肩もみしながら
何やらお願いこどをしてきたりする。

言われたことができるようになる
・・・ということから
言われたことをやりながら何ができるか。
そして・・・
言われたことをやる代わりに
何を要求するか。
・・・という
年代が高まるにつれた変遷が
3人の子供たちに見てとれる。

最も・・・
最後に叩く長男がお願いごとをする頃には、
こちらはすっかりいい気分になって
ウトウトしながら聞くことになっちゃうんだけど、ね。


でじたけ流 教育論

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