20050911
でじたけ流 教育論第268回

268 娘とのふたり旅


夏休みが明けた最初の週末。
小3の娘と2人で地方に出かける機会があった。

思えば娘と2人っきりで
泊まりがけで出かけるなど
初めてのことだ。

ことの発端は・・・
私の中学の同級生がピアニストをしていて
コンサートが地方都市で開かれることになり、
その演奏のバックで
ちょっとした映像を映す手伝いをすることになったため。

コンサートとは言っても
午前中は自分がピアノ教室で教えている
幼稚園から小学校低学年までの
子供たちの演奏会。

ただ、それだけで終わらず
午後からはドラマーを呼んで
自分の演奏会も
入場料をとってやるところが
この同級生の維持のあるところ、だ。

自分がやりたいことを、ちゃんと
言い訳せずに続けている。
そういう奴なら応援したくなる。

そんなわけで・・・
ピアノを習っている娘にも
刺激になれば、と連れだって出かけた。

しかし不思議な感じ。

娘と2人きり、というのも妙な感覚だし、
同級生と娘と3人でメシを食った時には
いよいよ不思議でならなかった。

中学の時の同級生の方を向いて話せば
感覚はイッキに中学時代に戻ってしまうのに
方や、逆を向いた時には父親になる。

ちなみにこの同級生は女性だ。

端から見れば
普通の家族に見えたことだろう。

これは半分自慢してもいいことだと思うけど・・・
私には異性の「親友」が少なからずいる。

同じことは、うちのカミさんにも言える。

男女を意識しないで付き合える感覚というものが
私にもカミさんにもあるから
今回のような時にも
取り立てて問題にはならない。

まして・・・子供連れだし。

こういう感覚は、おそらく
さっき書いたみたいに
何かに向かって一緒に頑張ったという
いわば「戦友」的な思いがないと、
わかりにくいかもしれない。

すがり合う仲では
「戦友」どころか「占有」をめぐって
いずれは破局してしまう。

少なくとも娘は
もっとピアノがうまくなりたいと思っただろうし、
頑張ればそうなれるということを知っただろう。

そして父親に
頑張っている友達がたくさんいることを
知ってくれれば嬉しい。


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