20041128
でじたけ流 教育論

第228回
供心はービス心


どんな動物も
赤ん坊は可愛いよ、ね。

たとえクモでもね。

赤ん坊や子供は
外敵が自分に襲いかからないように
可愛く思わせるための
基本的な本能が備わっている、と
何かの本で読んだ記憶がある。

確かにそうかもしれない。

子供を見ていると
わがままなようでいて
実にサービス精神旺盛であることに気づく。

まわりにいる者が笑うと
何度も同じことをしてみたり・・・
とくかく誉められようと努力する。

どんぐりロボ小学2年の娘が
自分で描いた絵を見せに来た。

描かれていたのは「どんぐりロボ」。

男兄弟に挟まれたひとり娘は
どうしても男の子向けの番組や映画ばかり
観る機会が多くなる。

それに・・・
私が普段「でじたけロボ」ばかり
いたずら描きしているのを知っているから
娘も「人形」や「お姫様」ではなく
「ロボット」を描く。

ひょっとすると
女友達と一緒に絵を描いている時には
「人形」や「お姫様」を描いているのかもしれないが
そういうのは見せに来なくて
きっと父親が喜ぶに違いないと思える
「ロボット」の絵を持ってくる。

大人になっても
相手を喜ばせようと思う気持ちは大切だ。
それがないと仕事はできないし
人間関係もうまくいかない。

ただし・・・
当たり前のことをやっていただけでは
誉められないのが大人の辛いところだな。

さすがに男兄弟がいるだけあって
娘の描く「ロボット」は
ただ「人形」が「ロボット」の形だけしているのではなく
「攻撃」方法や「防御」方法についても
詳しく描かれている。

どんぐりロボの宿敵?「何のために戦うの?」と聞くと
「敵が来るから」と答える。

「敵って誰だよ?」と聞くと
ちょっと頭をかしげて・・・
「描いてくる」と部屋を出ていった。

やがて「敵」の絵が出来上がる。

世の中は「いい奴」ばかりじゃないことも
知っておくべきである。


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