20040815
でじたけ流 教育論

第213回
チが


あいかわらず仕事がバタついていて
とても長期の休みはとれないでいる。

子供たちが家族一緒に動ける時代も
それほど長くはないだろうから
何かしないと、と思ってはいるものの・・・

実は私の子供時代にも
夏休みだからと言って特別なことがあるとすれば
せいぜい父方の田舎に行って
従兄弟たちと遊ぶくらいで、
家族で旅行は生まれてこの方、
片手で数えられるほどしか経験がない。

サラリーマン家庭に育ったカミさんと結婚して
休みの度に
家族で旅行に出かけたという話を聞いた後、
オヤジにその話をしたら・・・
「普通の家はそうだよ」
と、平然と言われた。

そうか・・・
うちは普通ではなかったのか・・・!

今のうちの子供たちも
この生活が「普通」だと思っているに違いない。

父親は土日でも会社に行く。
たまに早く帰ると
「ゴハン食べて、また会社行くの?」
と、普通に聞かれる。

だから・・・
こういう生活をしていて
ウチで最もストレスを感じているのは
「普通」の家庭に育ったカミさんだろう。

ここのところ近所の盆踊り程度には
子供連れで出かけたりはする。

子供たちの楽しみは踊ることではなく、
100円、200円の鼻クソみたいなオモチャや
味なんかどうでもいいようなかき氷を買うことだ。

オモチャだって、おやつだって
ウチの方が
よっぽどいいものがそろっているのに、ね。

外に出たいのは元気な証拠。

でも、きっと・・・
どこから帰ってきても
「やっぱり、ウチが一番」なんて
呟くんだろうな。

父親は、そのウチという空間を守るために
・・・いつもウチにいない。


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