20040425
でじたけ流 教育論

第198回


かつて我が家の寝室は
リビングの隣にあった。

明け方寝入った私は
そこで毎朝のように
「早く朝ご飯を食べないと
 学校に遅れちゃうわよ!」と
子供たちを叱るカミさんの声と
それでもふざけ合っている
子供たちの声をぼんやりと聞いていた。

ウチを増築して
今はリビングと寝室が
1階と2階に分かれた。

寝室の廊下の向こうには子供部屋がある。

おかげで平日の朝は
明け方寝入って寝坊をしていても
滅多なことでは起こされなくなったが・・・
学校が休みの日の朝は、そうはいかない。

子供部屋から
「あーわかんない。わかんない」
と叫ぶ小2の長女の声がする。

どうやら苦手な算数の宿題をしているらしい。

「うるさい!」
と言いながら近づいてきたのは小5の長男だ。

またケンカが始まるのか・・・と
布団にもぐり直そうとしていると、
思いの外静かだ。

予想外の静けさには
かえって聞き耳をたててしまうものだ。

ペチャペチャ喋っている内容は
長男が長女に
算数を教えているようだ。

親からではなく子供同士でも
勉強を教えるようになったのか、と感心する。

・・・で、結局起こされてしまった。

私の顔を見るなり長女が言った。

「起きてるお父さんを久しぶりに見た」

みんなが寝てる時に、働いてんだよ。


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