20040222
でじたけ流 教育論

第189回
レンタイン


先週の土曜日は
バレンタインデーだった。

今年は珍しく
娘以外の未婚女性からも
チョコレートをいただいたが、
厄年を迎え、
しかも3人の子持ちであることが
周知の事実ともなると・・・
なんだか、すっかり「安心して」
チョコレートを渡せる相手になっているようで
嬉しくもあり、ちょっぴり淋しくもある。

まぁ、だからどうしたということも
ないんだけれど、ね。

さて・・・
休日がバレンタインデーだったこともあり
今年は義理チョコが少なくて済んだという
OLさんも多かったようだけれど・・・

我が家では、
ちょっとした珍事があった。

小学4年の長男の元へ
クラスの女の子が
わざわざチョコを届けに来たのだ。

カミさんは、ひたすらハラハラして
つっけんどんな息子に
「もっと、ちゃんとお礼をいいなさい」
なんて、突っついていた。

父親はといえば・・・
ひたすら、ひやかす!

バレンタインのチョコには
縁遠い青春を送ってきた私は
結局、ひやかし通しだな。

夕方になって・・・
チョコを持ってきてくれた女の子が
「おいしかった?」と
長男に電話をかけてきた。

「まだ食べてない」
と電話を切った息子を見て、
何故か女の子側に立つカミさんは
「はやく食べてあげなさい」
なんてあおったりして・・・
長男も長男で
そう言われてイッキにチョコを頬ばると
「食べた」と電話していた。

はたしてどこまで真剣な想いが
このチョコに託されていたのかはわからないが、
たまたまテレビで
「今どき」の女性をレポートした
バレンタイン特集を見た。

登場していたのは
20代も後半の女性たちばかりだったが・・・
ひとことで言うと、すごく子供に見えた。

バレンタインのチョコに込めた想いが
少女らしく子供に見えたのならいいんだけど、
むしろ日常が子供で
チョコに込めた想いは背伸びした大人に見えた。

彼氏、結婚、人生・・・

何だかみんな子供でいたいという気持ちが
全面に出ていたな。

学校時代には「卒業」があっても
大人になると自分で意識しない限り
「卒業」はない。

チョコレートより、こっちの方が嬉しい
親兄弟と経済状態が許せば
見た目はどうあれ
いつまでも子供でいられる。

だけど・・・
年相応の苦労をしていないと
年相応の幸せはつかめないと思うぞ、やっぱり。

甘いチョコレートで
人生の苦さを知って・・・
次のステップへ進まないと、ね。

長男にしても・・・
甘いチョコを与えられているだけでは
知り得ないことを
これから嫌でも経験するに違いない。

別に・・・
モテなかった父親の
皮肉だけじゃないつもりだけど、さ。


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