私は三人兄妹の長男で
一番下とはちょうど10年離れているが、
知り合いの話を聞いてみても
だいたい5歳以上年が離れると
同じ兄妹でも、
なかなか同じ立場にはならない。

年の離れた末っ子は、いつでもミソっカス。
一方では、みんなから可愛がられるけど、ね。

末っ子が女の子の場合には・・・
可愛がられることに
すっかり慣れっこになってしまって
甘えん坊になる反面、
いつでも人目を気にしていて
いわゆる“いい子ちゃんシンドローム”に
はまり込んでしまうことも少なくない。

末っ子が男の子の場合にも・・・
やっぱり“いい子ちゃんシンドローム”的なところはあって
いざ、という時に
自分の意志というよりは
誰かのため、あるには誰かに怒られないための
行動や言動に走ることも少なくないように思う。

例えばうちの子たちの場合・・・

食事の前に目の前にあるバナナが
食べたくなったとすると・・・

長男は、いきなり
「パナナ食べてもいい?」と言って
「ご飯が食べられなくなるから後にしなさい」
と、怒られる。

末っ子の次男は、同じ場面でも
「ご飯の前にバナナを食べちゃいけないんだよね」
と、すり寄ってきて
「じゃあ半分なら食べてもいいよ」
というような顛末になることが多い。

ただし・・・
男の子の末っ子は
女の子の末っ子と比べて
少々複雑な場面もある。

顔中、バターだらけにして
一生懸命にパンを食べている次男を
みんながニコニコしながら眺めていると
その視線に気づいた次男は・・・
「笑うな!」と言って怒り出す。

今年、幼稚園に入園した4歳になる次男。

みんなに笑われることが
単純に注目を集められて嬉しく感じられるのと、
頭に来るというのは・・・
その境が、ひょっとしたら
「赤ん坊」と「子供」の境なのかもしれない。