第14回 黙っていては「親」にはなれない! |
不思議なコトに兄弟って・・・シンクロして寝てるコトが多いんだよね、この写真みたいに。
同じ向きで同じ方の手や足を曲げて・・・ その方が寝やすいっていうDNAでもあるのかな? 最もこんな風にキチンと間をあけて寝ているなんてコトは希。 うちでは、一部屋に布団を敷き詰めて、そこで5人家族が全員ザコ寝状態なんだけど・・・ 私が最後に寝室に入って、まずやらなければならないのは・・・自分の寝る場所をつくるコト。 中途半端にバラけて寝てたりするモンだから・・・ 大人ひとり分の寝床を確保すべく運搬作業をしなくてはならない。 ウエスタン・ラリアートをかけられながら寝ているヤツがいるかと思えば・・・ 敷き布団の下に入り込んで、汗をダラダラかきながら寝ているヤツもいる。 ようやく落ち着いて寝られたと思ったら、いきなりケリが飛んできたりする。 こっちも眠いから、容赦なくケリ返すけどね。 朝。事務所に出る前に私はシャワーを浴びる。 冬なら風呂に入らないと、なかなか目が覚めない。 夏場は、そんなタコ部屋みたいな熱気ムンムンのところに寝てるモンだから、すでに汗だくだ。 一番汗だくになっているのが、10ヶ月の次男。 赤ん坊は新陳代謝が激しいうえにダッコされる機会が多いので・・・朝からいきない「犬くさい」。 そこで最近は、ほとんど毎朝、次男といっしょにシャワーを浴びている。 学校や幼稚園が夏休みなので、時折、長男や長女もいっしょに入りたがる。 ようするに、コイツらは水遊びがしたいワケ。 お湯が入っていない風呂桶に3人まとめて入れて、上からシャワーを浴びせる。 長男が今の次男くらいの頃には、耳に水が入らないように・・・とか細心の注意をはらったモンだけど・・・ 今はそんなコトやってらんない。 次男も次男で、泣くかと思えば・・・ 近くでお兄ちゃんやお姉ちゃんがキャッキャ言いながら喜んでいるから、自分もいっしょにはしゃいでいる。 やっぱり・・・兄弟がいると下の方は強くなるハズだ。 最も長男の時には、こっちが扱いに慣れていなかったモンで・・・ 一度、風呂に沈めちまったコトがあった。 いっしょに風呂に浸かっていて、ふと隣を見ると・・・いない。 視線を降ろすと、お湯の中からジッとこっちを見ているヤツがいる。 あん時は慌てたモンだけど、この間、見たテレビのドキュメンタリーによると・・・ 生後数ヶ月の赤ん坊って、水に入ると自然に肺の入口が閉まるようになってるんだってね。 意識して息をとめるっていうんじゃなくて、無意識のうちに水を飲まないようになる。 そういえば赤ん坊が泳いでいるシーンというのも、よく見るコトがある。 アレは特別な訓練じゃなくて、誰でも最初はできるコトらしい。 どうして、そんなコトができるのか・・・というコトは、まだ謎。 おそらく水から上がってきた遠い祖先の記憶に基づく機能だろう・・・という話だ。 考えてみれば、生後数ヶ月なんて赤ん坊は、まだ羊水の中で過ごしていた時間の方が長い。 意識するとできなくなっちゃうコト・・・ってあるよね。 意識過剰で何もやらないうちに考え過ぎちゃって・・・ 最後はやらなくてもいい言い訳ばっかり考えたりして。 もちろん考えるコトは必要だけど・・・考えたあげく、何もしないんじゃ考えるだけ無駄だ。 考えずにやれる子供の行動力を見習いながら・・・ 考えたうえで、キチンと行動に移せる「プロの大人」になりたいね。 お爺ちゃんやお婆ちゃんから達筆の手紙をもらう度に・・・大人になれば自然に字が上手くなるモンだと思ってた。 しかし、見た目は大人になった今でも私が書いている字は、小学生の時のまんまだ。 子供は努力しなくても子供でいられるけれど・・・ 「大人」や「親」というのは、本当は努力しないとなれないモノだと思う。 なんとなく、そう呼ばれるようになった・・・だけじゃ、ダメ。 それは、ただ「生まれてから年月が経った人間」であり「生殖機能によって子供をつくった人間」だ。 プロの親は、いかにみんなが暗闇でザコ寝をしていても・・・決して踏まない。 私は・・・何度か踏んだコトがある(^_^; |
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