20030518
でじたけ流 教育論

第148回
ガキ親父の意顔


テレビでもご活躍中の
シナリオライター、福田卓郎さんが主宰する劇団
Dotoo!(ドトォ!)の春公演が先日あった。

ネットを通じてお知り合いになることができて
親しくお付き合いをいただいていて・・・
以来、Dotoo!のお芝居も私だけでなく、
カミさんや子供たちも毎回楽しみに観てる。

子供たち・・・とはいえ、
さすがに幼稚園の年少組に入ったばかりの
3歳半の次男には
芝居小屋での2時間は、チトつらい。

ようやくオムツはとれたものの・・・
オムツがとれたら、トイレに行かせなきゃならないし。
小劇場では、途中で席を立つわけにもいかない。

そこで・・・
カミさんと子供たちが芝居に行く時には
私は次男と2人で留守番だ。

最近は、次男もいろいろとわかるようになってきて
駅まで車でみんなを送って
自分だけ降りないと・・・けげんな顔つきをする。

それでも、さすがは末っ子。

私と2人で、トイザらスに行けば・・・
ニコニコしながら、カゴにバンバンおもちゃを入れる。

むろん・・・全部は買わない。
買うのは、私が「認めたクオリティ」のモノだけ。
クオリティがよければ・・・
子供が欲しがらなくても買う。

久しぶりに次男と2人きりでいると・・・
いろいろ発見があった。

子供がやることは、ほぼすべて誰かの真似。

次男と私、2人きりしかいないのに・・・
私が脱ぎ散らかした靴が
気がついたらキチンと並べられていたのには
ちょっと驚いた。

これだから・・・
子供の前ではヘタなことはできない。

次男が遅めの昼寝から帰る頃には・・・
カミさんや長男、長女が戻ってきた。

小学生の2人は、芝居のセリフを言い合って騒いでいる。

「このバカチンが!」

こういう言葉は、すぐに真似をする。

今年、小学校に入学した長女に・・・

「お芝居の中で、誰が印象に残った?」

と聞いてみた。

「あの、一番小さくて
 でも一番元気のいい女の人」

と答える。Uさんのことだ。

私もカミさんも背は低い方だし・・・
まして、長女は3月末の生まれで
同級生の中でも小さい。

そんな長女だから・・・
Uさんに感情移入したんだろうな。

その後、その話を早速、Uさんにした。
すると、Uさんも3月生まれだと言う。

せっかくなので、長女宛に
Uさんお得意のイラスト付きのメッセージを
一筆書いてもらった。

「がんばろー
 小は大をかねる」

そのメッセージを長女に渡すと
長女は照れくさそうに頬をゆるめた。

その表情を見て、私も得意顔。

「どうだ?
 俺は、おまえの憧れの女優さんとも
 友達なんだぞ!」


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