でじたけ流 教育論-熱中
 

でじたけ流“教育論”第1303回
熱中


JICAの隊員として
ジョージアに赴任している娘が
親友の結婚式に出るため
一時帰国した

あいかわらず
元気いっぱいでよかったが
何だかんだ言って
もうすぐ三十路に手が届く歳だ

土産にもらったワインを呑みながら
現地での生活ぶりを聞く

現地では休みを利用して
ヨガ仲間と
黒海まで海水浴に行ったらしい
ヨガはたいしてやらなかったようだが
黒海は砂浜ではなく砂利が痛くて
それが足ツボの刺激にはなったみたい

一週間の滞在だが
例によってジッとしてない

師匠の幼稚園に行ったり
友達に会いまくったり…
隙間のない予定を入れるところは
まったくもって父親譲りと言っていい

そんな娘はジョージアの
のんびりした生活に
時折イラ立ちを感じるようだ

何せジョージアには
ランチという言葉が存在しないらしい
朝が遅く動き始めるのが
だいたい10時頃からなので
朝と昼は一緒なのが普通だとか

ただ
とても人は良くて
日本に一時帰国すると聞けば
近所の家から
自家製の瓶詰めジャムが集まる

娘のスーツケースは
ワインとジャムが
ギューギューに詰め込まれ
めちゃくちゃ重い

前回帰国した際に直した
スーツケースのタイヤは
またしても
まともな状態ではなくなっていた

地球を旅するのも
人と関わるのにも
エネルギーが必要だ

かつては父親も
娘ほどではないにしろ
毎週のように
横浜から下田に出かけていたが
最近はすっかり出不精になっている

この酷暑の中でも
土日の通勤は往復1時間以上歩くし
平日の夜は
週2〜3回泳ぎに行っているから
決して運動不足ということはないが
AIというオモチャを手に入れて
時間さえあれば
仕事と遊びの区別なくPCをいじってる

思いついたことを
形にするのは…実に楽しいし

他人のペースに
合わせて何かすることと比べたら
はるかに気は楽

人前に出ると
ついつい張り切ってしまうのも
自分の性だと思う…
いい時はいいが
そういうことをすると
ダメージが残る歳になってきた

自分のために
子守唄を書いて
ぐっすりと
眠ることができるのが
大人の証かも
…などと
力強くも
切ない真実を噛みしめながら
独りコツコツ何かをやる

若い時には
できるだけ多くの人と関わることが
人生を豊かにしてくれることは間違いない

歳をとっても
それは基本的には
変わらないだろうけど…

孤独に弱く
自分独りで何かができないと
結局…
自分の夢は実現できない

そして夢…は
実現できる人
…と
できない人がいるのではなく

本当は…
夢を具体的にみることが
できる人…と
漠然と思っているだけで
夢…と呼べるほどのものは
持っていない人…が
いるだけのように思う

やっぱり…人生、日々更新

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