でじたけ流 教育論-真実
 

でじたけ流“教育論”第1271回
真実


写真の猫は
ジョージア猫

JICAの一員として
東欧ジョージアへ旅立った
娘がLINEで送ってきたもの

実際の写真はタテ長なのだが
左右3分の2は
PhotoshopがAIで生成している
本当の景色が
こうなっているかどうかはわからない

それにしても
怖いほど便利な時代になった

いったい何が真実なのか
まるでわからない

…とは言うものの
突き詰めてみるとそんなことは
大昔から何ら変わっていない
…わかった試しなどないだろう

何が真実なのか…
日常的に考えれば
何が自分とって必要な真実なのか
それを決めるのは結局のところ自分

便利な時代になったところで
それを使って何をしたいのか…
それすらわからないでいる人も
多いように聞く

自分がいったい何者なのか
それすらわからない自分に
実際のところ真実もヘチマもない

他人や環境
そして時代に翻弄されながら
どうにか体裁を保って
生き長らえることに必死
それこそが真実というもの

生きているからには
日々何かを体験してるはず
…ということは
その体験を楽しめない限り
今生に幸せを味わうことはできない
…ということだ

辛い体験も考え方ひとつ
同じ風を受けても
寒いと身を縮める人もあれば
清々しいと深呼吸する人もいる

体験の何が楽しいかといえば
それは…
知らなかったことを知る
なかったものが
あるようになるということ

大げさに言えば
何かを生み出すことほど
楽しいことはない

自分がいなければ
この世の中に
存在していなかったものが
可視化できるのは何とも痛快である

自分から動き出さなければ
日々出てくるのはゴミだけ
…ということになりかねないが
ゴミからだって
芸術作品を生み出す人もいる

娘は今
異国暮らしを体験している
着いた当初は腹を壊したようだが
日本では味わえないことだらけで
満腹になっていくことだろう

自分で生み出したものだけが
…真実と言えるかもしれない

やっぱり…人生、日々更新

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