でじたけ流 教育論-老若
 

でじたけ流“教育論”第1263回
老若


この春から仕事に就いた二男は
当面は接客業のため
土日にもたいてい仕事が入っている

逆に平日休めるというのは
どこへ行くにも
週末に比べれば空いていて
いいとは思う

学生時代には
家に籠もってゲームばかりしていたが
仕事に出るようになったからは
休みとなると寸暇を惜しんで
外出している感じがする

先日は深夜に友達と釣りに出ていた
ツマミほどの成果はなく
風邪をひいて帰ってきただけだった

父親に釣りの趣味はないので
当然釣りに連れて行ったこともないが
亡くなった母方の祖父は釣り好きで
その長男…つまり叔父も釣り好き

そういう完成は
習慣を飛び越えて遺伝するものなんだな

では…はたして
父親が直接指導した趣味はあるのか?
…というと
まるで思い当たらない

そもそも
零細企業の社長などというものは
仕事と趣味の境界が曖昧

必要があれば
休みの日でも仕事はするし…
趣味が高じて仕事になることもある

酒を呑んでいても
一緒に呑む相手が取引先や
仕事仲間であることも多い

そうなると
何が仕事で
何が趣味だか
とんとわからないだろう

自分が子供の頃は
自宅と会社が同居していたので
嫌でも門前の小僧となってしまったが
現在は
まず自宅で仕事をすることはないので
家で見る父親の姿といえば…
酒を呑んでいるか
寝ているか…のどちらかだろう

仕事趣味の境がなく
いつでもバタバタしているところは
娘が継承しているが
息子たちは母方の感性に近いと思う

何かを作り上げようとする時
最初はすべてモノマネから始まる

うまく真似ようとしているうちに
どうしても真似られない部分や
真似るより
こうした方がいい…という
やり方を発見しはじめてようやく
自分というものが作られ始める

真似てる間は
ずいぶんと失敗も経験するたろうが
失敗できる時間があることが
…若い頃であり
失敗から学んだことで
再度挑戦できるのが
…若さのエネルギーだろう

さてそろそろ
失敗している時間も
失敗を取り戻す時間も
先が見えてくると…
挑戦するのも怖く億劫になる
それは…老いの正体

肉体はともかく
若々しい感性を保つには
挑戦する怖さ
億劫さを上回る
好奇心が必要だ

しかし
待つことが嫌いな自分には
釣りはできそうにない
仕事が早いAIを相手に
思いついたことを
ぶつけまくるのが関の山

相手が人間だったら
相当嫌われると思う

やっぱり…人生、日々更新

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