でじたけ流教育論-位置

でじたけ流“教育論”第1243回
位置

昔はよかった
…と
呟くのは
無責任でいられた頃への
…ノスタルジー

どんな時代がよかった
…ということではなく

自分が
無責任でいられた時代を
…ただ懐かしく感じる

無責任でいられたのは
気づいている範囲が
とても狭かったから

気づかないでいた方が
幸せだった…ということも
しばしばある

例えば…
子供の頃は駄菓子屋で食う
５円のお菓子が最高だった

けれど
大人になって
5,000円のステーキを知ると
もう
５円の駄菓子では
満足できない

責任…も
知ってしまうと
もう避けられない

気づいてしまったことは
もう
気づかなかったことには
できない

それをするのは卑怯…
子供の頃
感じた…大人のズルさ

さて…
今年就職した二男は今
家にいくら入れたらいいか
…悩んでいるらしい

まずは…
自分がここで暮らすのに
いくらかかっているのかを
算出してみたら？
…と回答した

いきなり全部を
やれとは言わないが…
できることからやる
…というつもりでいたら
自分が今
どこに立っているのかを
知ることはできない

全体像を知った上
その中で何ができるかを
考えなければ…

いつまでたっても
大人にはなれない

生き物は必ず歳をとる

大人…は
なりたいとか
なりたくない
…とか
選べるものではなく
歳をとったら
ならなければ
いけないもの

子供の頃の
感覚を大切にするのは
無責任でいられた
子供時代に
しがみつくことじゃない

やっぱり…人生、日々更新