でじたけ流 教育論-画法
 

でじたけ流“教育論”第1240回
画法


娘がアパートを引き払って
自宅に戻ってきて…

もっとも変化を感じるのは
…洗濯物が増えたことだ

そして
干している衣類の柄が
とても賑やかになった

このところ
絵を描くことに
没頭しているので
色に対する関心が
高くなっているような
気もするけれど…

陽の光が
次第に強くなってく季節
派手なTシャツは
なおさら賑やかに映る

油絵の古典的な描き方に
グリザイユ画法
…というものがある

通常
カラーで絵を描く場合
下書きを描いたら
塗り絵をするように
下書きに沿って
色を塗っていくわけだが

グリザイユ画法では
まず
モノクロで陰影だけを描く

そしてその上から
薄く色を重ねていく

そうすることによって
立体感や深み…
重厚感のある
仕上がりとなるわけだ

こじつけて考えれば
人生というものも
グリザイユ画法の方が
深みは出るだろう

若い時には
とかく色を塗りたがるが
下地がしっかりしていないと
薄っぺらに見えてしまう

下地は決して
華やかではないし
そもそも暗い

しかしここでしっかり
立体感をつけておかないと
色を重ねれば重ねるほど
平坦になってしまうし
色は混ぜれば混ぜるほど
濁ってしまう

下地がしっかり描けていると
どんな色を重ねても
大きく転ぶことはない

よく人生を
山登りに例えることがあるが
1枚の絵を描くことに
例えてみるのも
おもしろいかもしれない

どんな画材や筆を使い
どんな画法で描き進めているか

キャンバスは
どの程度の大きさなのか

そして今…
どの程度の段階を
描いているのか…
描くべきなのか…

やっぱり…人生、日々更新

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