20021117
でじたけ流 教育論

第123回
供に嫌われるの、い?


たいていの赤ん坊・・・
とくに男の子の場合には
父親と遊ぶ方が、母親と遊ぶより楽しいようだ。

母親とは四六時中いっしょにいて
すっかり飽きている、ということもあるだろうし、
抱き上げてふりまわしたり・・・
女親では力不足のちょっと刺激的な遊び方を
父親ならしてくれる・・・ということもあるだろう。

ところが・・・
腹が減ったり、眠くなったりして
少しでも機嫌が悪くなると
とたんに母親にへばりつく。

母親にしてみれば・・・
父親は機嫌のいい時だけ相手をしていればいいので
すごく楽をして
自分はいつも面倒ことばかりしているように思う。

こういうことは
たいていの家であることなんじゃないかな?!

子供にしてみれば
自分の要求によって
ちゃんと相手を選んでいるわけで・・・

逆を言えば
自分の要求が通りそうもない相手には
わがままを言わないものだ。

ところが、ごくたまに・・・
父親の言うことも、
母親の言うことも聞かない子供を見る。

世間のことが多少はわかってきた年代の子なら
それも無理はないと思うけれど・・・
幼稚園や小学校低学年の子がそうしているのをみると
どうかな、と思う。

そういう子には共通して虫歯が多いのも特長。
つまり、普段から親の言うことを聞いていない証拠だ。

ものの考え方、という点においては
たとえ親だろうと、先生だろうと
闇雲に言うことを聞いていればいい
・・・ということではないと思うし、
むしろ意見を対立させるくらいの方がたのもしいが
生活のうえでの基本的なルールとなれば話は別だ。

つまり・・・躾というやつだ。

きちんと挨拶ができるのは
他人を嫌な気持ちにさせないためでもあるし、
歯を磨くのは虫歯を予防するため。
結局、躾の根本は
生きていくための危険回避の方法を知ることでもある。

親が守ってやるんじゃなくて
子供が自分で自分を守る方法をだ。

虫歯になって泣く子供を
歯医者に連れていくだけが親心じゃない。
泣き叫んで嫌がる子供をはがいじめにして
歯を磨かせるのが親心。

嫌々やらせても何にもならない・・・
なんて言う人もあるが
嫌々だろうと何だろうとやらなきゃならないことはある。

本当は子供が嫌々なんじゃなくて
親が嫌々なんじゃないか?

父親だろうが、母親だろうが・・・
子供に嫌われることを怖がっていたんじゃ
子育てなんかできないよ、ね。


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