でじたけ流 教育論-大漁
 

でじたけ流“教育論”第1238回
大漁


世間が休みに入っても
自分は自分のペースで
作業を進めたい

そうできるようになったのは
子供が大きくなったから

子供が小さな頃は
どうしても
家庭は子供中心になる

それでも我が家の場合…
親が雇われるのではなく
雇う側にいるため
家庭より仕事が
優先されることは普通だ

その親も
同じくそういう家庭で
育ってきていたので
そうしたことには
あまり疑問は抱かなかった

サラリーマンの娘だった
カミさんには
違和感は強かったと思うが
最初から
そういう家庭に育った
子供たちは
違和感を感ずるべくも
なかったであろう

違和感というものは
自分が
…感じている
…知っている
あるいは
…信じていることと
目の前にあるものが
異なることによって生じる

知らないことに対しては
疑問を感じることはあっても
違和感を感じることは
まずないだろう

父親は酒は呑むが…
釣りもゴルフも麻雀もしない
ひたすら仕事をする

ギャンブルもしないが…
仕事を作るのが仕事
…だと
仕事自体が
ギャンブルになることは
間々ある

先日…息子たちが
カミさんの兄貴
…つまり叔父と一緒に
釣りに行った

義兄は大きな会社を
勤め上げて今や悠々自適
もちろんゴルフも嗜む

父親が子供たちに
教えることのできない
楽しみを知っている人だ

子供のいない義兄にとって
甥たちとの釣りは
普段楽しみでしている釣りとは
少し違ったかもしれない

なかなかの大漁で
さばくのも大変だったようだが
親父のいいツマミになった

「たくさんあるから
 ういろうにしよう」
…と二男が言う

「ういろう?」
「そう…おいしいよ」

確かに“ういろう”は美味しいが
それを言うなら
…“なめろう”だろ

やっぱり…人生、日々更新

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