でじたけ流教育論-共有

でじたけ流“教育論”第1227回
共有

油絵の練習で
敬愛する偉人の肖像を描いている

幸いなことに
見せれば誰かがわかる程度の
仕上がりにはなっているが…

実は基にした写真と見比べると
ちっとも似てはいない

しょせん基礎がないので
雰囲気を似せることはできても
正確に描くことは
まったくできていないのだ

それでも調子にのって描いては
周囲に見せる

先日…渥美清を描いてみた

寅さんはコスチュームがあるから
多少似ていなくても
誰を描こうとしていたかはわかる

ところが
こともあろうに
ウチの二男は
見てもまったくわからなかった

あれだけ家で寅さんシリーズを
繰り返し見ていたというのに…

幼すぎて意味もわからず
覚えていない…という感じ

そこで早速ＤＶＤを取り出し
「男はつらいよ」第25作
「ハイビスカスの花」を一緒に見た

すると二男は
不思議なことにセリフだけは
ところどころ覚えている

そうそう…
この「ハイビスカスの花」は
セリフ入りのＣＤが販売されていて
かつて車の中でよく聞いていたのだ

音と絵がリンクしていなかった記憶

知っていて当然
…だと
思い込んでいても
その通りかどうかはわからない

大人になると
知らないことでも体裁を繕って
知っているふりをする人もよくいる

伝えることの難しさ
…だけでなく
伝わっているかどうか
…を確認することは
物事を確実に共有化するために
とても大切なこと

曖昧でいた方が
楽な場合も多々あるが…
楽をしてると
肝心なところですれ違い
終いに…
裏切られた気分になってしまう
…ことは少なくない

たいていの場合
相手に裏切ったつもりはなく
最初からわかっていなかった
…だけなのが原因

やっぱり…人生、日々更新