でじたけ流 教育論-安全
 

でじたけ流“教育論”第1211回
安全


若い頃は
誰も皆たいてい
怖いもの知らず

知らないものは
恐れようがない

そのうち
いろいろと
痛い目に遭って
怖いものを知ると
怖いもの知らずでは
いられなくなる

それでもまだ
すべての怖さが
わかるわけではない

そのまた一段上の
怖いものに出会う

ただ若い頃と
多少違うのは

怖いものがある
…ということは
知っているので
少しは身構える

さらに歳を重ねていくと
身構えるだけではなく
動けなくなってくる

自分がわかっている範囲
…でしか動けなくなると
あとはもう
行動範囲が
どんどん縮小していくだけ

だがそれは一面
安全なことでもある

S・ジョブズの言葉に…
安全は一番大きな落とし穴だ
…というのがあるが
まさにその通りで…

今自分がいる場所が
一番安全だと高をくくっていると
その場所自体が
突然地盤沈下を起こすこともある

自分が安全だと思っている場所は
自分が安全だと思いたい場所で
もっといえば…
努力しなくても済む場所

どんな安全な場所も
未来永劫というわけではない

動き続けることができなければ
時と共に消えていくのが世の習い

いい悪い…ではなく…宇宙の法則

最も気をつけなければならないのは
その法則を勘違いして
年寄りが若い頃と同じつもりで
間違った頑張り方をしないことだろう

若者が頑張り方を間違えても
まだ取り返しはつくけれど…
年寄りは頑張り方を間違えると
それまでどんなに功績を遺していても
それがすべてマイナス方向に
塗り替えられてしまいかねない

カッコ悪くたっていいんだけどね…
まだ自分に
知らない怖さがあるということに
緊張感を持っていないと

こんなはずじゃなかった
…で終わってしまうことになる

やっぱり…人生、日々更新

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