でじたけ流 教育論-鑑賞
 

でじたけ流“教育論”第1191回
鑑賞


このところよく
二男と晩メシを食う機会がある

カミさんが仕事で遅い日などは
二男が気を利かせて
冷凍餃子を焼いたり
ツマミになるようなものを
出してくれたりする

晩メシ=晩酌である

うちの子供たちは
わりと映画が好きで
今や自宅に居ながらにして
オンデマンドで観ることが
できるようになった映画を
独り淡々と
観ていることも少なくない

独り暮らしの娘は
アパートで映画を観るために
プロジェクターを買った
…とも言っていた

三つ子の魂…
幼い頃
身についた習慣は
生涯離れることはないだろう

できるだけ
いい習慣を身につけさせる
そんな生活環境と
そこに付き合う
時間を共有するのは親の役目

教育…とは
つまり付き合うことだろう

親子だろうが他人とだろうが
人間関係は
共有した時間の多さが
親しみと信頼を形成するもの

何か高価な贈り物をした
…だとか
金をやった
…なんていうことで
繋がりを保とうとするから
…裏切られるんだ

金はつかえばなくなるが
思い出が消えることはない

さて
晩酌がはじまって
二男もテーブルに着く

さっきまで二男が観ていた
映画の続きを流しながら
酒を進めていると…
気がつけば
映画の音声が聞こえないほど
親父は
その映画について
知ってることを話し出す

娘がいる時には輪をかけて
また娘がしゃべり出すものだから
映画鑑賞会は
いつしか
映画座談会になっていく

たまたま
娘の友達が来ていて
一緒に映画を観ていた時には…
こんなに話ながら
映画を観ている家族を初めて見た
…と言って驚いていたとか

基本
映画は本を読むように
独りじっくりと鑑賞するもの

誰かと一緒…
まして食卓で
酒を呑みながら観るんだったら
大いに語りながら観る
…これが我が家の習慣

やっぱり…人生、日々更新

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