でじたけ流 教育論-憧れと夢
 

でじたけ流“教育論”第1163回
憧れと夢


先週は次男(23)と
映画の話をする機会が多かった

ゲーム好きの次男は今
大学院で何かプログラムの
勉強をしているようだが…

将来
自分でゲームを作るためには
プロムラミングの技術だけでなく
どんな世界を描くのか…
大本となる発想が必要
…ということに
気づきはじめているようだ

ところで自分が次男くらいの頃
ポータブルワープロが登場した

確かに持ち運ぶことはできたが
ミカン箱くらいの重さはあったし
表示は液晶画面が2行しかない
それもすぐに
ところどころ欠けて見えなくなる

フロッピーディスクは5インチで
A4で確か200ページくらいしか
記憶できなかったにもかかわらず
1枚1万円くらい
本体の値段も40万はした

ただし…消費税はなかった

それでも
外国人作家がタイプライターで
作品を打っている姿に憧れて
どうしてもワープロがほしくなり

OA機器販売店の店長に交渉して
現品処分の数台を
売りさばくことを条件に
自分の分だけ特別安くしてもらい
何とか月賦で買った

それからパタパタと
箸にも棒にもかからないようなものを
打ち込み始めたわけだが…
友達の間で得意になることはできた

まだキーボード自体珍しい時代で
友達が来る度…
ちょっと打たせて
…と言われたものだが
さてキーボードを前にして
みんなが打てるものといえば
自分の住所と名前くらいだった

楽器を買っても
いきなり弾けないのと同じように
ワープロがあれば
文章を書けるわけではない

道具がないからできない
…というのは言い訳で
そういう考えでいると
たとえ道具を与えられても
何もできない

挙げ句は…
教わってないからできない
…と言い出すのがオチだろう

子供たちのように
学校でキーボードの打ち方など
習ったことはないので
Mac Studioを愛機とする今でも
カナ入力しかできないし
ブラインドタッチもできない

でも…作品を作ることはできる
それは…
作りたいものがあるから
…ということに尽きる

大森一樹監督が亡くなった

自主製作映画出身の監督は
8ミリ小僧だった自分にとっても
憧れの存在だったし映画もよく観た

訃報の見出しで
代表作が「ゴジラ」になるとは
想像もしなかった

早速
次男に…
「ヒポクラテスたち」のDVDを渡した

やっぱり…人生、日々更新

Copyright 1998-2022 digitake.com. All Rights Reserved.


バックナンバー  人生日々更新 -Main-