でじたけ流 教育論-自分を操る教育
 

でじたけ流“教育論”第1160回
自分を操る教育


最近の働く若者たちの中には…
ちゃんと叱ってくれる上司がほしい
…という悩みも少なくないらしい

たまたまラジオから耳にした話だが
○○ハラスメントに敏感になり過ぎて
部下や後輩を
おいそれとは叱りつけることができない
妙な世の中の…
その先に見えて来た新しい悩み

時には叱ることも必要
だが…決して怒ってはいけない

こんな曖昧な垣根はない
結局
問題になるくらいなら干渉しない
…という
コミュニケーションに背を向けた
社会が誕生し
そこにまた不満を感じる者がいる

ラジオのパーソナリティーは
叱られないとできない気質にも
問題を提起していた

確かにその通りで…
在宅ワークと
ハラスメント問題の回避は
他人に監視されていないと
自分で決めたことすらできない
…という人には
耐えられない自由を付与する

さて我が家では
子供たちに対して…
ああしろ
ここしろ
…とは
あまり言わない親だと
自分では思っている

家族に言わせたら…
何言ってんの?
…と目をムカれそうだが

どんな学校に行って
何を学ぼうが
どんな冒険をしようが
いちいち目くじらは立てない

学校の成績が
どうであろうと
文句を言った記憶はない

ただ…
自分で言ったことを
後から何だかんだと
言い訳をつけて
やらない時には叱り飛ばす

夢をもって
その夢を叶えたければ
自分との約束を守ること

自分の人生を
いったい誰に
言い訳するつもり?

ハナからそういう感覚だ

その感覚を育てたのは
劣等生だったからだろう

そもそも学生時代
高い学費を出してもらいながら
ろくに勉強をしなかった自分は
その代わり
自分で何かができるようにならないと
とても世の中に
通用する人間にはなれないだろう
…肝に銘じざるを得なかった

その結果…
善くも悪くも現在に至っている

在宅ワークなんか
何十年も前から
当たり前にやっている

自由ほど不自由なものはない
全部自分で
決めなきゃならないんだからね

でもそれができなきゃ
自分の夢もヘチマもない

結局
自分の夢なんて
本当はなかったんじゃない?
…という話になる

少し前…
年に一度の健康診断へ行った

番号で呼ばれて
次はここへ行け
その次はここで待て
…と
久しぶりに指示されて動く半日は
…実に気楽だった

やっぱり…人生、日々更新

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