でじたけ流 教育論-熱中して生きる
 

でじたけ流“教育論”第1159回
熱中して生きる


道具の使い方を知っていても
その道具を使って
やりたいことがなければ
意味を成さない

そもそも
具体的にやりたいことがないと
道具の使い方を覚えることも
なかなかできたものではない

学生時代…
自分を含め多くの人は
勉強が苦手だったし
…嫌いだったはず

勉強することによって得られる
知識という道具を使って
いったい何をすればいいのか
まったく
わかっていなかったからだろう

目先の目標は
せいぜい試験で
いい点数を採ることくらい

その結果
いい学校へ進んで
安定した会社に入る
当面見えているのは
…金を稼ぐこと

経験も実績もない若い頃は
金を得ることが
自分を認めてもらえること
…と考えがちだが

本来…
金も道具のひとつに過ぎない

とりあえず
日々の生活を成り立たるために
自分が使える道具を使って
他人がやりたいことを手伝う
それは自分の居場所を
獲得するための仕事である

その仕事を通して
誰かを喜ばせることに
生き甲斐を見い出す
…というのは
極めて健全な生き方に違いない

そこに熱中できる
自分を作り出せればそれは良し

結局のところ…

何に熱中するか
熱中できるものを
持っているか否かが
人生の豊かさを
決めているように思う

孤独とは…
気の合う隣人が
いるかどうかではなく
自分の中に
熱中できるものがない状態

いくらまわりに人がいても
いや…
周囲に人がいればいるほど
自分が何も持っていなければ
孤独感は強くなるだろう

そして何かに熱中していると
不思議と人は集まってくるものだ

若い頃は
バカなものにも熱中しがちだが
熱中する癖は
つけておいた方がいい

やっぱり…人生、日々更新

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