でじたけ流 教育論-独りを楽しむ
 

でじたけ流“教育論”第1154回
独りを楽しむ


やらなければならない
…ことも
やりたいこと
…も山のようにあるので
土日もずっと
会社に出ずっぱりであるが

休まない習慣がついてしまうと
かえって何もしないことが
ストレスを生む場合もある

そもそも幼い頃から
自宅が会社だったので
サラリーマン家庭に
育った人たちとは違い
会社に長くいることに
何ら苦痛は感じない

言ってみれば
会社が故郷なのかもしれない

故郷は
自分で選ぶことはできないが
そこに戻るかどうかは
自分の選択である

そこに戻った方が
自分にとっては
ストレスはないはずなので
還暦になってまた
こんな暮らしをしているのは
むしろ
ストレス回避のためだろう

こんな感覚で
長時間仕事に臨んでいると
周囲の者たちにとっては
もの凄いストレスかもしれない

…がそれは
こちらも同じことで
何につけても
ストレスの最大の要因は
人との関わりにあるものだ

土日は会社に行っても
同然のことながら
誰も出勤していない

独り
自分のペースで
何かができる空間というものが
日常のストレスを和らげるには
最も効果的だと思える

物理的には
日常の環境であっても
空間としては
非日常の時間帯だ

独りで楽しむ方法を持たない人は
おそらくストレスから
開放されることはないのではないか?

あっちの人とうまくいかなくなって
こっちの人と遊ぶようになっても…
また
こっちの人とズレが生じると…迷う

ズレない相手など
ハナからいないというのに
無いものねだりと
他人への期待を繰り返しても
…結果は虚しいだけ

根掛けにうちで独りで呑んでいると
一時帰宅した娘が
しげしげと眺めて言った

お父さんは自分に似ている

それは順番が逆だと思うが
ようするに
独りでも楽しむ術を
持っているかいないか
…という意味に受け取られる

誰かに見ていてもらえないと
好きなことすら
実践できないのでは
夢など叶えられるはずはない

何かしら夢を追う娘は
気楽な独り暮らしのネグラから
…まず滅多に戻って来ない

やっぱり…人生、日々更新

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