でじたけ流 教育論-頂点から目をそらしてないか?
 

でじたけ流“教育論”第1152回
頂点から目をそらしてないか?


日本人
…と生まれてきたからには
死ぬまでに一度は
富士山に登るべきだ
…と思い立ったのは
もう何年前のことだろう?

そうこうしているうちに
…もう還暦

思い立った頃はといえば
少なくとも10年くらいは前だろう

その頃の自分は
心の故郷を求めて
誰ひとり知る者のいない
伊豆下田へ旅立ち…

そこで美味い酒
…と人情を知った

…で
すっかり
まったり
してしまっていたのだが…

25歳…
四半世紀を生きた長女が

今年は富士山に登ると決めた
…と豪語しているのを聞いて
ハタ…と初心にかえる

ああ…まだ
やろうとしていて
やってないことは山ほどあるな

しかし…
先輩諸氏には
鼻で笑われてしまうだろうが
いざ還暦ともなると
…ここががキツい
…あそこが痛い…などと
肉体的要因を基に
言い訳が通る歳にもなっている

そしてついに
娘に先を越されるのか…と
悔しさ半分
嬉しさ半分
…で娘のリュックを
しょってみたりはした

さて
友人と
日本最高峰の山へ
娘が向かった日

例によって酔いしれながら
富士山の天候を検索しみると
翌朝は雨…とある

そのことを
家族LINEに書き込むやいなや
娘から…
下山が決まった畜生!
…と返信が来る

安全第一…の体制に
まずもって安心はした反面
とりあえず
まだ先は越されていない
…とぬか喜びしたりする

娘はすでに
来年のリベンジ日程を決めたらしい

来年…ってことは
またひとつ歳をとるんだよな

若い頃
夢みた
…といえば聞こえのいい
その時できない言い訳の将来
…も
すでに過去の年代となってしまった

越えられたら
越え返す…ことは
体力的に厳しいけれど

まだ当面は越えられまい
…という
新しい実績をもって
どうにか対向するしかあるまい

やっぱり…人生、日々更新

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