でじたけ流 教育論-人生の時間割
 

でじたけ流“教育論”第1143回
人生の時間割


昔は…
いい大学を出ることが
いい会社に就職することの条件
…で
その時代の
…というか
いつの時代も
いい…というのは安定を指していた

ところが…
異常気象が
日常になってしまったように
不安定が当たり前の世の中になると
こうした安定の概念は大きく崩れてしまう

もちろん
いい大学やいい会社には
いい先輩がたくさんいる
…という点で
その価値は変わらないだろう
しかし
求めていた安定は…ない

本当は…
もともと安定なんてなかった

そのことに気づいて
いい先輩に囲まれて
いい機会を得て自分を磨きながら
自分の居場所を築いていく

そんな
当たり前の人生を生きることが
若い頃見がちな幻影を飛び越えて
大人だけでなく子供たちにも
突きつけられているように思う

これまでの習慣というやつが
身についてしまっている
大人たちにとって
それはかなり辛いことかもしれないが

自分を変えなければならないから

だがおそらく
それが当たり前の前提で生きている
若者たちにとっては
辛くも何ともないだろう

それはある意味…進化かもしれない
少なくとも現状への対応ではある

馴染みのラーメン屋が潰れたら
残念だけれど…
そのラーメン屋の味を
最初から知らなければ
何も残念だと感じることはない

いい大学にも行かず
いい会社にも就職できないどころか
組織に馴染めずに
フリーランスの道を行った人も
仕事を得るためには
自分を変えて対応するようになる

自分にできないことを知っている
…というところから出発していると
対応力の必要性を感じる機会も多いが

なまじ対応できている…と
錯覚を起こしたところから出発すると
後々自分を変えていくことに難儀する

今やリモートワークも珍しくなくなると
会社に出ないと仕事がはかどらない
自分で自分のケツを叩けない人は
組織の中でも生きていくのは難しい

つまり
フリーランスができるくらいの人でないと
組織でも厄介者にされてしまう
…そんな時代が来ている

アナログ時代のアバウトでは
生きづらいのがデジタル時代

どちらが
良い悪いではなく
…それが現実というもの

現実を認め
対応できなければ
現実の中で
自己実現をしていくことは
不可能になる

儲からなければ
収入に見合った
自分が生きられる場所を
探すより手はないだろう

最終的には…
100円で何を買うか
1万円で何を買うか
…悩みの差はそんなもので

選択肢が少ない分
100円で何を買うかに
悩む方が
かえって解決は早いかもしれない

幸せも不幸も自分が決めている

自分で
自分の時間割を
作ることができないと

どんな時代にいても
流され悔やんで
はい…おしまい
…ということになってしまうな

やっぱり…人生、日々更新

Copyright 1998-2022 digitake.com. All Rights Reserved.


バックナンバー  人生日々更新 -Main-