でじたけ流教育論-成長は先回り

でじたけ流“教育論”第1101回
成長は先回り

うちにはもう
未成年の子供はいないのだが

子供が外から帰ってくると
相変わらず顔を見るなり…

手を洗ってうがいしろ
…と言ってしまう

これはもう習慣だ

もうした
…という
返事が返って来るのが常

少し前までは
慌てて洗面所に行ってたクセに

子供に限らず後輩でも

こちらが言おうとしていたことを
先んじてやっている姿には成長を感じる

むろん
こちらの言うことすべてが
正しいとは限らないが…

少なくとも
こう言われそうだ
…ということを先読みし

察知したことに対して
行動をもって対処するのは
生きていく上で不可欠なことだ

それがキチンとできるようにならないと
目上の人はもちろん
周囲の人から頼りにしてもらえない

何かと頼りにされるのは
すごく面倒なことではあるけれど
そこには確実に自分の居場所がある

確固たる居場所が
与えてもらえないことの方が
面倒な作業をすること以上に
辛いことに違いない
…と自覚するには時間がかかる

楽な道ばかり選んでいると
居場所を得る幸せに気づきづらくなる

そうした辛さも
一度くらい経験しないと
なかなか覚悟には
つながらないかもしれない

どの時点で
それを感じとれるかは
その人のセンスと…運

例えば車を運転していて
ハッとするような思いをした時点で
気をつけるようになれるか…

それとも大きな事故を起こして
心身共に痛い思いをするまで
気づかないでいるか…

金銭的な部分だけ見ても

子供の頃の失敗は
10円のアメ玉を
口から落としてしまう程度のこと
…だが

大人になると
できることが増える分
100万円の車を
おシャカにするような
失敗につながってしまう

そこで失敗を恐れるあまり
大人になると
行動が消極的になる向きもある

ただ
それでは失敗を回避することはできても
信頼は得られない
いわんや成功を手に入れることなどできない

頑張る…ということは
それまでの自分を捨てて
新しいことへ挑戦すること

失敗したくないから頑張らない
…のでは頼りにはされるわけがない

最初からうまくいくことは何もない

失敗を繰り返す余裕を作るには
先んじて行動する
…これしかないだろう

自分がやりたいようにやるには
まず…周囲の信頼を勝ち得ること

これは何も
政治家に限ったことじゃない

やっぱり…人生、日々更新