でじたけ流 教育論-成功と失敗の学び方
 

でじたけ流“教育論”第1099回
成功と失敗の学び方


他人から学べること…と
自分で学ばなければならないこと

その違いについて考えてみた

まず
他人から学べることについて

学校で学ぶことができるのは

国語も数学も理科も
ぜんぶひっくるめて…歴史だ

国語では
どんな作家がどんな名作を遺したか
…という歴史を学び

数学や理科では
どんな学者がどんな方程式を発見したか
…という歴史を学ぶ

歴史の時間は分野をまたいだ
人類の歴史そのものを学ぶ

そうした歴史の中から
スゲー…と思えることを見つけ出す

つまり
他人から学べることは「成功」例

そもそも
歴史に刻まれるのは成功した人だけだし

そこで
スゲー…と思えることや
スゲー…と思える人に憧れを抱く

成功例からは背中を押す勇気がもらえる

対して
自分で学ばなければならないことは何か?

答えは簡単…正反対の「失敗」だ

いくら先人の真似をしても
…いきなり成功できるわけがない

時代は違うし
たいていの歴史には
いいところしか書いてない

たとえ書いてあったとしても
苦しみの歴史より
それを上回る
喜びの歴史ばかりが印象に残っている

そこで失敗に当たると
もうダメだ
…と音を上げてしまいかねない

ここで投げ出すかどうかは
歴史で何を学べたかによる

しかし
いかに多くを学んだつもりでいても
自分で「失敗」を学んでいない者は
…もろい

もっと言えば…使いモノにならない

毎度の例え話だが…

自転車が二輪で走る理屈を
知っていてるだけでは自転車に乗れない

自分で何度も転ばないと
自転車を乗りこなすことはできない

むしろ
理屈はわからなくたって
何度も転び
それでも挑戦している者は
立派に自転車を乗りこなすだろう

だいたい
自転車に乗ってる人の中に
自転車が二輪で走る理屈を
説明できる人なんて
…何人中何人いるだろう?

こうして我々は
知らず知らずのうちに
「失敗」から学ぶことを実践している

利口ぶって
なまじ考え込むと
失敗が怖くなって何もできなくなる

成功とは…
失敗しないことではない

失敗とは…
成功できないことではなく
失敗を活かせないことに違いない

よく
成功例だけでなく失敗例に学べ
…などという
もっともらしい話を聞くが

他人の失敗例を見た時
笑ったり
安心したりすることはできても
…自分の糧にはならない

自分の成功ばかり気にしても
…自分の器は小さくなるばかり

成功は聞くもの
失敗はするもの
…だと割り切れたら前に進める

失敗したら損をする…んじゃなくて
失敗できないことで…人生は大損になる

やっぱり…人生、日々更新

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