でじたけ流 教育論-炎上はフィクションで楽しめ
 

でじたけ流“教育論”第1098回
炎上はフィクションで楽しめ


浪曲師・二代広沢虎造の名調子
馬鹿は死ななきゃなおらない〜♪
…の馬鹿とは
どんな奴のことなのか?

良かれと思って
相手かまわず話したことで
とんだ災難を招くことがある

つまり…馬鹿正直の馬鹿を指している

清水一家の名物男
森の石松は
愛嬌にあふれたいい男だったが
馬鹿正直だったために命を縮めてしまう

これは史実ではなく
虎造とブレーンの作家たちが作った
フィクションだが
実に深い教訓を含んでいる

正直でいるだけで
物事がうまく運ぶなら
人生に苦労はない

無垢な子供のままの感覚で
社会を渡り歩いていくことは困難だ

虎造たちが創作した石松や
男はつらいよの寅さんは
物語の中にいるから愛されるけれど
もし身近にいたら
とんでもなく厄介な連中に違いない

差し詰め今なら即炎上騒ぎ
物語なら炎上や殺人でさえ
楽しむことはできるが
現実に起きたらとんでもない

かといって嘘をつくのは
お釈迦様でもない限り
なかなか方便とはならない

ならば余計なことは言わない
…か
せめて話し相手を選ぶ必要がある

話し相手を選ぶ目を持つには
自分を客観的に見る目も
同時に持っていなければならない

最近
社員や家族にこんな話をしている

もはや新型コロナ感染は他人事ではない
すぐ近くまで来ていて

感染防止に努めることは必要だが
いつ感染してもおかしくないのだから
感染した時に重症化しないよう
準備をしておくことが大切

自分の考えだけを優先し
その措置を怠れば
自分が苦しい思いをするだけでなく
周囲に多大に世話をかけることになる

もし自分の考えで生きていきたければ
生きる場所を考え直さなければならない

世の中がこれまで通りにいっていないのに
自分だけこれまで通りにはいかないのだから

これまで通りに生きたいなら都会を離れ
自分の考えて生きていける
自給自足の暮らしができる場所へ
移り住むしかない

そしてもし友達が
コロナに感染したという話を耳にしたら
本人から話を聞くまでは鵜呑みにしないこと

まして心配だからと行って
SNSで様子を聞いたりしないこと

かかっていなければ
余計な噂の種をまくことになってしまうし
かかっていたとしても
それは周囲に知られたくないと
思っているかもしれない

心配する気持ちは大切だが
その行動が結果的に
相手を傷つけることにもなりかねない

今こそ
家でゆっくりと…
虎造の次郎長伝を聴く時だね

やっぱり…人生、日々更新

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