でじたけ流 教育論-性分を尊重できるか
 

でじたけ流“教育論”第1092回
性分を尊重できるか


自分にとって
居心地のいい場所
…というのは

自分が持つ
なかなか
変わることができない
性分を見逃してくれる場所
…だろう

わざと見逃すこと
…は
認識していないこと
…とは違う

わかっていて許すことだ

本当は
わからないでいるだけなのに
わざとそうした
…みたいな風を装うと

わかった時には許せなくなる

許せない気持ちが生じた時は
同時に
自分がわかっていなかったことも
認めるべきである

人の性分を理解する
…とはいったい如何なることなのか

それは簡単に言えば
次にどう変化するかを知っている
…ということに違いない

もの凄く怒ったり
泣いたりしていたか
…と思えば

しばらくすると
何事もなかったように
ケロッとしてしまう
…とかね

それを知らない人から見たら
相当に困り果てて
もう二度と会いたくない
…とまで思うだろう

しかし
先を見通せていれば…
しばらく放っておこう
…ということになる

泣きじゃくる子供に対した時のように

性分を理解し合った者同士は
お互いの距離感を知っている

どれくらい離れていれば
冷却するかもわかっているから
無駄に心配しない

そうでなければ長い付き合いはできない

親兄弟の場合には
嫌でもずっと近くにいるから
そのことがわかるまで付き合わされる

ところが赤の他人の場合には
ただ気が合う
…程度のことでは
無駄な我慢を強いられることになる

その無駄な我慢が
限界に達する…のと
距離感をつかむ…のと
どちらが早いか
…で
付き合いの長さが決まってくる

たとえ親兄弟といえども
それぞれが別の場所で活動し
また
それぞれが家庭を持つようになると
赤の他人と同様
新しい距離感が必要になる

太陽と地球
地球と月
…の距離が一定ではないように
人と人の距離も一定ではない

その現実を肝に銘じないと
無駄な争いが生じてしまうのだ

一方
自分だって
いつまでも子供服は着ていられない

自分にとって居心地のいい場所も
成長するにつれ…
また衰えるにつれ…
いずれ居心地は悪くなるものだしね

やっぱり…人生、日々更新

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