でじたけ流 教育論-大人の綱渡り
 

でじたけ流“教育論”第1089回
大人の綱渡り


新しくはじめたことは
たいてい…

1年目には戸惑い

2年目に
ようやく周囲が見えてきて

3年目からは猛ダッシュ

4年目に
疲れを感じる余裕が生まれてくると

5〜6年目に
一旦辞めようと思うようになる

ただ
生きている以上

何かを辞めることは
また別の何かを
はじめることでもある

つまりその周期で
優先順位が入れ替わる
…というわけだ

人生の中で
学生時代というものを
5〜6歳から
ハタチくらいまでと考えると
その間は約15年間

小学校6年
中学3年
高校3年
プラスαで…

進学という区切りが
あらかじめ設けられている

いわば優先順位は
学校制度によって与えられている

社会に出ると優先順位は
自分で決めなければならないのが前提

人生の優先順位を
自分で決めることが
できるようになることが大人の条件
…と考えたいけれど

ここから先は
大きく個人差はあるものの

社会に出てもやはり
5〜6年目には結婚があり
優先順位が入れ替わる

これは自分の意志であるはずだが
自分1人の意志ではない

その後
子供が生まれると
自分から子供へ優先対象が変わる

そう考えてみると結局

大人と呼ばれる歳になっても
与えられた優先順位に沿って
生きているようにも思う

与えられた仕事を
優先的にこなすことができるのも
これまた間違いなく大人の条件に違いない

つまり
大人の条件は…

そうした
一見矛盾しているが歴然としてあるもの
…を認めて
バランスよくこなすこと
…にあるんだな、きっと

子供の頃は
矛盾に気づくどころか
片方を理解するだけでもやっとだから
バランスもヘチマもない

自分の中での
バランスをとるために
不都合な現実に
目をつぶろうとするズルい大人は
…子供以下

自分で渡る
…と決めた綱を渡りきるまで
バランスを崩さないようにしないと

綱渡りに踊り場はない

後戻りはできない
綱から下りるのは
渡りきった時だけ

飛び降りたら
自分がケガをするだけじゃなく
一緒に渡っている仲間の
バランスも崩してしまうからね

やっぱり…人生、日々更新

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