世界中で
新型ウィルスが猛威をふるい
延期されたオリンピックに
中止論議が起きる
テレビ番組で新しいロケが
できなくなる一方…
個人が世界に向けて
動画を発信することが
容易にできるようになっている
こんなＳＦじみた世の中を
親や先生…大人たちは
どう子供たちに
伝えているのだろう？
アメリカ同時多発テロ
911が起きたのは
ちょうど20年前の2001年
うちの子供たち…
長男は小２で
長女は４歳
次男は１歳だった
テレビでは
どのチャンネルを見ても
ニューヨークの惨劇が
映しだされていた
学校から帰った長男に…
この事件について
学校で先生は
何を話したか尋ねると
何も話さなかったと言う
早速
先生に向けて
どうしてこんな大事件について
何ひとつ説明しないのか？
…という内容の手紙を書き
翌日
長男に持たせた
先生からの返事は…
子供たちには
難しい問題だと思って
話さなかった
…というものだった
すぐさま先生には
NHKで子供ニュースというのを
やっているから見るべきだ
…と再度手紙を送った
池上彰がお父さん役をしている頃の
子供ニュースだ
はたして池上彰の解説が
正しいかどうかは別として
難しいから話さない
…というのは
子供たちにとって難しい
…のではなく
説明するのが難しいだけだろう
そこには
大切なことを
説明することから逃げて
できるだけ
これまでと変わらぬ日常を過ごそう
…という
この時代を生きている
当事者意識のない
ズルい大人の姿しか見て取れない
もちろん
学校の先生に
ハナからそこまで
期待はしていないので
自分の子供たちには
親である自分から説明をする
先生とのやりとりは
ああやっぱり…という
思いを積み重ねるだけのことだった
どんな時代が不幸…といって
見本にできる大人がいない時代ほど
不幸な時代はないと思う
たとえ
戦国時代であれ…
戦時下であれ…
生きることの価値を
説く…
あるいは見せつけることのできる
大人がいなければ
子供たちの未来も
閉ざされてしまうだろう
一方で…
評論家でもないくせに評論家ぶって
自分のガス抜きのために
意見を吐いてるだけじゃ
それもまた
ズルい大人の見本にしかならない
やっぱり…人生、日々更新
