でじたけ流 教育論-自立・神経
 

でじたけ流“教育論”第1083回
自立・神経


ゴールデンウィークは
家か事務所で過ごした

新型コロナ対策で
延防止等重点措置の
対象地域に入っているから
…もあるけど

家か事務所で
やりたいこと
やらなきゃならないこと
…があるのでコロナ以前の問題

独り暮らしの娘も
母の日があるからと
一瞬戻って来たものの
晩メシを食ってすぐ戻ることに

電車だと遠回りだから
帰りは車で送ってやろう
…ということになった

家族みんな
どこでもいいから
出かけたくてウズウズしてる

結局
家族全員で車に乗り込み
娘のアパート見学会となった

長男が…
いい でじたけ流教育論の
ネタができたね
…と言ったが
まったくその通り

そういえば
通学が不規則になっている
子供たちの間で
自律神経をやられる病気が
増えているという記事を読んだ

かつて成人病といわれていたものに
子供もかかるようになって
生活習慣病と呼び名が変わった
原因の多くは食生活にあったと思うが

自律神経をやられてしまう要因は
昼夜が逆転するなど
生活のリズムが狂うことが
大きな要因のようだ

それでなくても
体が急速に大きくなる一方
心がなかなかついていかない
成長期においては
バランスを崩しやすいというのに

そこにもってきて
生活のペースまで狂ってしまうと
ダメージは大きい

基本があれば
例外への対処もできるが
基本もないのに
例外ばかりでは
何の応用も利くはずはない

シャレで言うわけではないが
自立できないと
自律神経もやられやすい

自律神経を支える
自立神経が必要なのだ

自立した娘の
アパートの部屋は
意外にも整頓されていた

実家の自分の部屋とは大違いだ

誰か頼る者のいる場所では
なかなか自立できないのかもしれない

自立しなくても
生活が成り立つとなれば…
理念としてはわかっていても
行動においてその必要性は薄れてしまう

そして
わかっていてもしないこと
…は
やろうとしてもできないこと
…になってしまいかねない

自分が独り暮らしをした時
最初に自分でやらなきゃ
…と感じたのは
トイレットペーパーがなくなった時
…だった

さて
50代に入り
その50代も後半となると今度は

心は若いつもりなのに
体がついて来ない…という事態に陥る

思春期の苛立ちを
冷静に導いたのは…

親や先生の話なんかじゃなく
異性を好きになって
相手の気持ちを考えはじめてから
…だと思うが
それは過ぎてから思うこと

はたして老人に向かう段では
何が解決策に結びつくのか
…それはまだわからない

それはまだわからない
…が
もっと歳をとった時にはきっと
こういう考えを持てばいい
…という答えは
幾人かの盟友を
すでに亡くしたこと
…や
歴史上の人物を調べ
敬愛を持てたことで
…もう
わかった気がしてる

つまり…
死ぬことが楽しみになればいいのだ

やるだけのことはやった
これ以上はもうできない

死ねば
死んだ奴らにも会えるし
会いたかった連記状の人物にも
会えるかもしれない

遠足で行ったことのない場所へ
行く時のように…
近づいてくるものを楽しみにできるなら
たいていの不安もなくなってしまう

…こんな
の楽しみな気持ちを
決して強がりではなく持てることが
一種の悟りかもしれない

そういう気持ちになれずに
いつまでも
若者と同じつもりで頑張るのは
…頑張る方向を間違えている

いくら頑張っても
頑張る方向を間違えていると
世の中とのズレが大きくなるだけで
やがて
自律神経をやられてしまうに違いない

老人にも老人の自立が必要だろう

まず…

やるだけのことはやった
これ以上はもうできない

…という境地に達することが
極めて難関ではある

やっぱり…人生、日々更新

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