でじたけ流 教育論-説得力のある?酔っ払い
 

でじたけ流“教育論”第1079回
説得力のある?酔っ払い


寝転がって
天井や自分を覗き込む
親兄弟の顔しか見ることが
できなかった赤ん坊が…

歩き初めて
ほかの部屋へも自力で移動する

そういうところからはじまって
肉体的な成長がピークを迎えるまで
…世界は広がる一方だ

ところがある時期から…
多くは学生時代を終え
社会に出る頃から
世界の作り方は大きく変わってくる

あらかじめ与えられた場所に
好きなだけ自分の世界を
広げることができる時代は終わりを告げ

自分の居場所を
自分で確保しなければならない
そんな時代がはじまる

自分の居場所を作るのに
まず必要なことは…
才能でも知識でもなく
…周囲への挨拶である

自分の世界を膨らませることを
認めてもらうには
周囲に理解と許しを得なければならない

自分勝手に広げようとすれば
即座に潰されてしまうだろう

自分を作る…には
自分だけ見ていればいいが
自分の居場所を作る…ためには
周囲を見なければ実現できない

自分に能力があるつもりでいても
それを発揮させる場所がなければ
本当に能力があるのかないのかなんて
わかったものではない

わからないことについては
…無責任に何でも言える

子供の頃と同じ頑張り方をしていては
大人になって
やりたいことはできやしない

そんな話を
淡々と息子たちに語る
例によって酔っ払い親父

こうして酔える場所を
作っているのだから
…説得力はあるだろう、たぶん

やっぱり…人生、日々更新

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