でじたけ流 教育論-男を生きる
 

でじたけ流“教育論”第1077回
男を生きる


三島由紀夫が
対談の中で
男と女の違いについて
こんな意味合いのことを話している

女は今を生きている
戦争があろうが何があろうが
常に目の前のことに集中し
笑うこともできるし
故に子育てができる

男は想像することで
自分を動かそうとする
いつも案じてばかりいる
故に道を開くことができる

かなり補足が多いが
大意は間違っていないと思う

歳をとると
男より女の方が
活き活きとして見えるのも
つまりこうしたことが
作用しているのかもしれない

将来を見据え
変えていけうちは
男の力は強いかもしれないが…
将来について
語っていられなくなる歳になれば
今を楽しく生きる技を得た
女の方が逞しく見えるし元気もいい

さてウチには
長男(27)-長女(24)-次男(21)の
3人の子供がいる

その生活ぶりをみると
長女がもっとも
シッカリしているように見える

男か女か…という問題ではなく
男に挟まれた女だということも
大きく作用しているかもしれないが

いずれにしても
社会的な実績もない長男
…や
これから社会に出るべく就職活動中の次男
…には
不安はあっても自信はない

対して就職2年目にして
独り暮らしをはじめた長女は
ハナから不安や自信で
自分にクサビを打つことすらない

こうした傾向は
何も我が家に限ったことではなく
知人の家でも
しばしば見かける傾向だ

自分が息子たちの時代に
ふと…

女は生まれながらにして女だが
男は鍛えないと男になれない

…ということに気づき
自分のケツを叩くふりをしながら
今できていないのは
仕方のないことだと思おうとした

成人した3人の子供を持っている今も
…その思いは変わらない

そしていまだ
いまだ自信のなさから…
何事も男らしく
…準備に時間をかけないと進めない

やっぱり…人生、日々更新

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