でじたけ流 教育論-考えない習慣
 

でじたけ流“教育論”第1060回
考えない習慣


ひと度知ってしまったことは
もう
知らなかったことにはできない

真実を知りたい
…と好奇心を奮い立たせる反面

知らない方が幸せなこともある

昔はよかった…と
つぶやく人たちにとっての昔は
たいてい子供時代だろう

大事なことはすべて
まわりの大人たちに任せていられた

何より
大事なことに気づいていなかったし
任されることもなかった
無責任でいられた時代

家族がいて
ずっとこのまま暮らしていけるものだと
信じて疑わなかったが…

それは極めて限られた時代で
まわりも自分も歳をとっていく

…そしてやがて死んでゆく

自分もいつか死ぬんだ
…なんてことを知らなかった頃は
確かに幸せだったかもしれない

幸せや安定を求めるが故
自分にとって
都合の良くないことを
知らなかったことにするのは
ズルい大人がすることだ
…とずっと思ってきた

さて
好奇心を持ち続け
ズルい大人にもならず
かつ
幸せをつかむには
いったいどうすればいいのか?

現時点での結論は…

幸福という概念に
ふりまわされないこと

言い換えれば…

不幸という概念に
ふりまわされないこと

…でもある

幸福もそして不幸も
思い込みに過ぎない

見方を変えれば
すべてが幸福に
また
すべてが不幸に思えてしまう
…その程度のこと

不確実な未来や
変えることのできない過去に
思い悩むのは
…今を無駄にしている

無駄な時間を
過ごしていられるのは
…若いうちだけだよ

知るは動くのはじまり

動きづらい時代からこそ
…考え込まない習慣が必要だ

そう思いながら
子供たちを叱る時には…

もっとよく考えろ

…と言ってしまうけどね

やっぱり…人生、日々更新

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