でじたけ流 教育論-笑って死にたい
 

でじたけ流“教育論”第1058回
笑って死にたい


2020年10月20日
86歳の誕生日を迎えられた
美智子上皇后陛下…

早期乳がんの手術後
ホルモン療法の影響で
得意だったピアノ演奏が
難しくなってしまったことに対し…

「今までできていたことは
 授かっていたもの
 それができなくなったことは
 お返ししたもの」

…とコメントしたことが
多くの人たちの共感を得ているという

歳をとると
欲張りになったり
わがままになったりする人が多い中で
実にいい価値観だと思う

そもそも自分は
長生きすることが幸せだとは考えていない

もちろん生かされているうちは
生き抜かなければならないとは思うし
事故や病気は仕方ないとしても
順番を守って
親より先に死ぬべきではないと考えている

生への執着がないわけでもなく…
むしろ生へ執着するからこそ
何もせずに執行猶予を延ばしたからといって
何とかなったり
何者かになれるとは…とても思えないのだ

どんなに頑張ったって
最終的に死だけは避けられない

十代の頃 将来だと思っていた歳は
とっくに過ぎているのに…
あの頃思い描いていたことが
できていないというのは自分に対して許せない

不慮の死を遂げた盟友たちの分まで
何かをすると誓ったことが嘘に終わっては
死んだ後
奴らに再会して笑われてしまうだろう

それでも歳をとっていけば
これまで通りの動きはできなくなってくる
授かっているうちに
やり遂げる必要がある

そして
行けるところまで行けたら
たくさんの土産話を持って
やっと死ねる…と笑って死ぬのが夢

死んだらきっと
盟友たちだけでなく
お吉や助蔵にも会えるだろう
今から楽しみだが
あの世での宴会を盛り上げるためには
まだここで
やらなければならないことがある

やっぱり…人生、日々更新

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