学生時代は自主製作映画に熱中し
他愛もないシナリオをそこそこ書いた
しかし書いたからと言って
撮れるとは限らない
自主製作とはいえ
映画を撮るには金がかかる
8mmフィルムの頃
フィルム代と現像代を合わせて
1分1,000円の時代だった
社会人のスタートが
広告関係の仕事だったので
自分のためではなく
誰かのために書くことを学んだ
それでも自分が思い描くものを
また書きたくなって
独立した後
漫画の原作に挑戦しはじめた
だがすでに女房子供もいたし
社員もいたので
確実に稼げる仕事をないがしろにして
好きな仕事だけするわけにはいかない
そもそも…
自分がやりたいことは
自分の金でやるべきであって
スポンサーを頼りにしていては
本当に自分がやりたいことなどできはしない
それで
つまらない思いをしている例を
数多く見てきたので
いつしかその考え方は信条となった
学生時代以来…
自分が書きたいことを
カタチにして披露するようになったのは
ようやく50を過ぎてからの話
もう…
「将来」や
「可能性」などという言葉に
逃げてはいられない年代
かけ声ばかりで今やらなければ
生きてるうちにできやしないだろう
結局
他人に見えるのは
その人の考え…ではなく
行動でしかない
もちろん
親から子供に伝わるものも一緒
子供に
こうなってほしい…と望むなら
自分が…こうなって見せるしかない
自分はできもしないくせに
正論ばかり口にする
ズルい大人の言うことになど
誰も耳を貸さない
自分を動かせもしないくせに
誰かを動かそうなんて…
楽を望んでばかりいて
うだつの上がらない大人の見本
…にしかなれないじゃん
やっぱり…人生、日々更新